首相として初の会見に臨む菅氏（9月16日）出典：首相官邸ホームページ（https://www.kantei.go.jp/jp/content/20200916suga_04.jpg）
衆議院神奈川２区（横浜市西区、南区、港南区）選出の菅義偉氏（71）が９月16日、衆参両院の首相指名選挙で第99代の首相に選ばれた。横浜市内の選挙区選出議員の首相就任は初めて。神奈川県内選出議員では、片山哲氏（在任１９４７年〜48年）、小泉純一郎氏（同２００１年〜06年）に次いで３人目。
横浜市議から国政へ
菅氏は１９４８年秋田県出身。法政大学卒。自民党の小此木彦三郎衆議院議員（当時）の秘書を経て、87年の横浜市会議員選挙で西区から立候補して当選した。96年の衆院選で２区から出馬して初当選。２００６年の第１次安倍内閣で総務大臣として初入閣。12年の第２次安倍内閣で内閣官房長官に就任。以降、一貫して官房長官を務め、歴代最長となる７年９カ月間在職。昨年４月には新元号「令和」を発表して注目を集めた。
体調不良で辞任した安倍晋三前首相の後任を決める自民党総裁選では、安倍内閣の継承や目指す社会像に「自助・共助・公助、そして絆」を掲げ、国会議員や地方党員から幅広い支持を集め、９月14日に新しい総裁に選ばれていた。
自民、公明両党の連立で16日に発足した菅内閣には、これまで防衛大臣を務めていた河野太郎氏（57）が行政改革担当大臣として、17年から18年の安倍内閣時に国家公安委員長に就いていた小此木八郎氏（55）が同じポストで再入閣した。環境大臣留任となった小泉進次郎氏（39）を合わせ、県内選出の３人が入閣。同日の記者会見で菅首相は、新型コロナウイルスの早期収束を最優先課題とし、経済の立て直しや携帯電話料金の値下げなどに取り組むとした。
菅首相の誕生を受けて、お膝元の南区では商店街が就任を祝う横断幕を掲げたり、「第99代」にちなんで、商品やサービスを99円や９９０円で提供するなどのセールが開かれた。
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