横浜市内の熱中症の救急搬送件数は9月15日現在、1272件(速報値・前年同期比157件増)。旭区内は97件(同20件増)で、それぞれ前年を上回るペースとなっている。特に8月は、区内の搬送件数が前年比約1・6倍の70件になるなど、今夏の猛暑の影響が数字に表れる形となった。
全国的に記録的な猛暑となった今夏。気象庁の観測によると横浜市の8月の最高気温は、35度以上の「猛暑日」が5日(前年比4日増)、30度以上の「真夏日」が25日(同1日減)、25度以上の「夏日」が1日(同3日減)となっている。
熱中症による搬送件数は、毎年5月から統計を取り始めている。旭区内の搬送件数は、5月から7月の累計で17件。前年を14件下回る状況だった。しかし、8月1日の梅雨明け以降、気温が上昇。8月の搬送件数は前年比26件増となり、5月から8月の累計で前年を上回るペースとなった。旭消防署の担当者は急増の要因を「例年より長雨が続き、体が暑さに慣れていないところ、8月1日の梅雨明けから一気に暑くなったことが影響しているのでは」と話す。
マスク使用時の症例も
旭区内の搬送件数の年齢層別で最も多いのは「65歳以上」の65件。次いで「18歳〜64歳」26件、「7歳〜17歳」6件となった。症状別では、入院の必要がない「軽症」が47件で最多、生命の危険はないが入院が必要な「中等症」44件、生命の危険の可能性がある「重症」3件、生命の危険が切迫している「重篤」3件だった。また、マスク使用時の熱中症は区内で29件発生。「暑さは落ち着いてきていますが、まだ暑くなる日もあります。屋外で2m以上の距離がとれる場合は、マスクを適時外してください」と担当者は呼び掛ける。
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