南本宿小学校(西尾琢郎校長)がこのほど、公益財団法人日産財団が選出する理科教育賞を受賞した。
学術の振興・普及や人材育成のための援助などを行っている同財団。同賞は事業の一環で、子どもたちの科学的思考能力や教諭の指導力を向上させる教育実践において、多大な成果をあげて波及効果が期待できる実践に授与されている。
8回目を迎えた今回は、2017年度の助成校・団体35件が対象となった。各校・団体が18年1月から19年12月までの取り組みを経て今年2月に最終報告を提出し、そこから選考委員会が同校を含む大賞候補4校を選出。9月17日にオンラインで行われた贈呈式で最後のプレゼンを実施し、大賞1校、理科教育賞3校を決定した。
「持続可能」に焦点
同校のテーマは『ESDの視点の獲得につながる、「日常」をサイクルに取り入れた問題解決学習』。ESDとは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育のこと。同校では30年以上続く教育水田活動を柱にした環境教育に取り組んでおり、環境教育を軸に児童たちがSDGsやESDの視点を持てるような活動を展開。4年生で大池公園での間伐体験、5年生で三浦市での自然散策、6年生で栃木県の足尾銅山での植樹といった校外での学習を通じて学んだことを自らの日常に結び付けて考えられるように工夫したり、授業でICT機器を活用するなどの取り組みを進めてきた。
ここまでの取り組みを振り返り「子どもたちが学んだことを身近な視点で捉えられるように意識が変わってきた」と担当の朝倉慶顕教諭。西尾校長は「子どもたちの学びのための活動が評価されてうれしい。昨日今日でやってきたことではなく、これまで積み重ねてきた結果の受賞だと思う」と話した。
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