神奈川県警察音楽隊が創設70年となる節目の年に、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルを開設。8月からこれまで「刑事ドラマのテーマ」「情熱大陸」「ドラえもん」「ストライク・アップ・ザ・バンド」の4本をアップした。
以前から若い隊員を中心に「SNSをもっと活用したら」という声はあった。そこで今年初めから開設の準備に着手。そんな中、新型コロナウイルス感染症が拡大し、5月に予定されていた70周年記念となる定期演奏会をはじめ公の場での演奏はほとんど中止に。拠点である県警音楽センター=金沢区=での合同練習も6月末までできない日々が続いた。今年から指揮者を務める廣原正典さん(59)は「一人でも多くの方に喜んでいただくため、勉強は続けてきた。やはり生の音楽を聴いていただきたい」と話す。
7月半ばからは、屋内訓練場で演奏者同士の距離をとりつつ合同練習を再開。「普段聞こえていた音が聞こえず、戸惑う面もあったが、やはりみんなと演奏できてうれしかった」と振り返る。
企画から絵コンテ、撮影、編集を担当するのは金子享平さん(33)、佐藤竜次さん(30)、佐藤健一さん(30)で、佐藤昭徳副楽長(47)がまとめ役だ。佐藤(健)さん以外は、動画編集の知識はほぼゼロ。楽譜を見ながらカット割りやアップにする場面を絵コンテに落とし込み、撮影。「5分の曲でもレコーディングは3時間」と苦労を話す。
「『音楽隊って、かっこいい』と思えるような動画にしたい」と金子さんが言えば、「新しいコンテンツなので、普段、見ていない人に聞いてほしい」と佐藤(健)さん。県民と警察を結ぶ「音のかけ橋に」――。動画でもその精神に変わりはない。
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