県政コラム 円滑なワクチン接種に向けて 神奈川県議会議員 おのでら慎一郎
公明党は去る2月12日、菅義偉首相に対し、新型コロナワクチンの円滑な接種体制の構築に向けた緊急提言を手渡しました。その3週間前、私は県職員から次のような話を聞き、党のワクチン接種対策本部に伝えていました。
曰く、「ワクチン接種に要する経費はすべて国が負担することになっているが、費用の算定基準が平時の予防接種と同じ水準になっている。この非常時に医療スタッフを集めるためには政府の補助金の上限額では賄いきれない恐れがある。費用の上乗せ分を自治体が負担するのは厳しい…」。
提言では、自治体の費用負担が生じないよう国が十分な財政支援を行うことや、ワクチン供給の時期や量について一刻も早い情報提供に努めることなどを求めています。
接種券は年齢層ごと
神奈川県でも今月17日から医療従事者への先行接種が始まりました。接種後は健康観察を毎日行い、そのデータを安全性の分析に生かしていきます。
横浜市では、4月以降に予定している高齢者への優先接種について、予約の集中を避けるため、時期をずらして接種券を発送します。3月下旬に80歳以上、4月上旬に75歳以上、同月中旬に70歳以上、次いで65歳以上を予定していますが、ワクチン供給が世界的に逼迫している影響で遅れる可能性もあります。政府には改めてワクチンの供給スケジュールを早期に明示するよう求めたいと思います。
高齢者に続く基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者への優先接種の時期は未定ですが、一般市民が受けられるのは7月以降になると見込まれています。
ワクチン詐欺に注意
接種は、市が設置する特設会場(スポーツセンターなど)で行う「集団接種」、病院・診療所などで行う「個別接種」、高齢者施設で利用者向けに行う「施設接種」の3つの方法で実施。施設接種では、従事者の同時接種も自治体の裁量で可能という国会答弁を公明党が引き出しています。
最近、ワクチンを優先的に接種できるなどと言って金銭を要求する不審電話が相次いでいます。接種費用は一切無料ですし、接種券が届く前に横浜市から連絡が来ることはありません。ワクチン便乗詐欺にくれぐれもご注意ください。
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