横浜市は、道路の損傷情報などを市民がスマートフォンなどを使い市に通報できるシステムの運用を5月14日から始めた。投稿された写真や位置情報などから、市側は損傷の状況や地点を瞬時に把握することができ、迅速に修繕対応することが可能になる。
市道路局によると市民が道路の陥没やガードレールの損傷などを見つけた場合、これまでは電話などで情報を寄せてもらい、現地に職員を派遣して状況を確認してきた。しかし、口頭での説明となるケースが多いため、場所の特定や損傷状況の把握が難しく、対応に時間を要する場合もあったという。
2分で完了
新たに始まったサービスは、昨春に開設した市のLINE公式アカウントを活用するもの。メニューに「道路の損傷通報」という項目を追加。市民が道路損傷などを発見した際、「道路の損傷通報」ボタンをタップすることで起動する専用のトーク画面から案内に従い、損傷のタイプを選択した上で、写真や位置情報を入力する。2分ほどで通報が完了するといい、現地に職員を派遣することなく、損傷の状況と位置が把握することができる。
道路損傷に関する市民からの情報提供は、年間およそ1万1000件寄せられている。状況によって差異はあるものの、職員は1件あたりの対応に5分から10分ほどの時間を要しているという。新たなシステムが導入されることで、損傷箇所の場所と状況などを素早く特定し、迅速に対応することが可能になるとともに、職員の負担軽減と効率化にもつながる。
緊急の事案は電話でも受付
LINEを通しての情報提供や修繕要請は、市の公式アカウントを友だち追加することで利用できる。24時間受け付け、道路の陥没や土砂崩れ、倒木といった緊急性を要する対応が必要な場合はこれまで通り、各区の土木事務所電話での通報受付も継続する。
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