毎年5月から統計を取り始める熱中症による救急搬送件数。昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のためマスク着用が求められる中、旭消防署担当者は「夏季の気温・湿度が高い中でのマスク着用は、熱中症のリスクがあります。マスク着用時は強い負荷のある作業や運動は避け、こまめな水分補給を心掛けてください」と話し、「周囲の人との距離が十分に取れる場所では、適時、マスクを外して休憩することも必要」と注意を呼び掛ける。
昨年5月1日から9月30日まで、横浜市内の熱中症による救急搬送件数は1284人(「5月」24人、「6月」96人、「7月」87人、「8月」943人、「9月」134人)。年代別で最も多かったのは「80代」21・3%、発生場所は「屋外」54・2%、「屋内」45・8%だった。症状の割合では、「軽症」52・6%、「中等症」41・1%、「重症」4・9%、「重篤」1・4%。特に高齢者(65歳以上)の重症の割合が高くなっている。
区内「屋内」が多い
同期間の旭区内での搬送件数は、疑いを含む99人(「5月」2人、「6月」8人、「7月」7人、「8月」70人、「9月」12人)が搬送されている。また、年代別に見ると、「10代」6人、「20代」4人、「30代」5人、「40代」9人、「60代」12人、「70代」22人、「80代」26人、「90代」10人と市全体と同様「80代」の件数が最も多かった。発生場所は市全体とは逆に「屋外」(46人)より「屋内」(53人)が多くなっており、旭消防署担当者は「新型コロナウイルス感染症を予防するためには、冷房時でも換気扇や窓開放によって換気を確保する必要があります。室内の温度が高くなるので、熱中症予防のためにエアコンの温度設定をこまめに調整してください」と話す。また、マスク使用が熱中症の原因だったとは断定できないが、マスク使用したいた人の搬送件数は29人となっている。症状別では、「軽症」48人(48・5%)、「中等症」45人(45・5%)、「重症」3人(0・03%)、「重篤」3人(0・03%)で、市全体同様、高齢者の重症割合が高くなっている。
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