旭区(権藤由紀子区長)はこのほど、2021年度の区運営方針を発表した。区は引き続き新型コロナウイルス感染症対策を図りつつ、「相鉄・東急直通線開業」「横浜国際園芸博覧会開催」など大きな事業を契機とした区の魅力発信やSDGs(持続可能な開発目標)に関する事業などに取り組み、子育て世代をはじめ多くの人たちに選ばれ続けるまちの実現を目指す。
2019年10月の区制50周年、同年11月に「相鉄・JR直通線」が開業するなど、大きな転換期を迎えている旭区。今後も、2022年度下期の「相鉄・東急直通線」開業、旧上瀬谷通信施設(旭区・瀬谷区)での国際園芸博覧会開催に向けた取り組みなど、将来に向けたまちづくりが進められている。また、旭区民の定住意識は高く、横浜市が昨年実施した市民意識調査の定住意識に関して、「住み続ける」と回答した旭区民は76・7%で18区中トップとなっている。一方、超高齢化が進展する中、区は地域の様々な課題に対応するための取り組みを進めていく。
旭区が進める今年度の区運営方針の基本目標は、昨年に引き続き「子育て世代をはじめ多くの方々に選ばれ続ける『ふるさと旭』の実現〜『安心』『健やか』『ふるさと』〜」。柱となるのは、【1】「安心・健やかな暮らしの推進」、【2】「魅力発信、水・緑・花・スポーツ・文化によるつながりづくりの推進」、【3】「『SDGs未来都市・横浜』郊外部モデルの推進」の3つ。自主企画事業(約1億387万円)や局と連携した事業などに取り組む。
第4期福祉保健計画始まる
【1】「安心・健やかな暮らしの推進」では、今年度から「第4期地域福祉保健計画」が開始される。地域のすべての区民が支え合い安心して暮らせるまちづくりを目指す。また、安心して出産・子育てができるように「子育て・若者支援事業」、高齢者の孤立化を防ぐなどの「認知症をみんなで支えるまちづくり事業」、地域防災力向上を図り地域のつながりづくりを進める「災害に強い区づくり事業」、通学中の事故を防ぐためのスクールゾーン安全対策や高齢者向けの交通安全教室を行う「交通安全対策事業」に取り組む。
転入・定住を促進
【2】「魅力発信、水・緑・花・スポーツ・文化によるつながりづくりの推進」では「選ばれ続けるまち旭区」の実現に向け、旭区のライフスタイルを主に子育て世代に発信し定住人口獲得を目指す「転入・定住促進プロモーション」、オリンピック・パラリンピック開催の機運醸成を高める「区民スポーツ・文化事業」、帷子川の環境学習や緑化推進などを行う「水・緑・花を暮らしに取り入れた旭区魅力アップ事業」などに取り組む。また、こども自然公園に新たな魅力を創出する「パークマネジメントプラン」の策定や、22年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する、区内ゆかりの鎌倉武士・畠山重忠公の史跡に案内板や標柱の整備を行う事業も進められる。
特設サイトで「SDGs」
【3】「『SDGs未来都市・横浜』郊外部モデルの推進」では、若葉台団地・左近山団地・ひかりが丘住宅・西ひかりが丘団地の大規模団地を擁する旭区として、引き続き「大規模団地再生事業」に取り組む。SDGsの特設サイトで活用し、個別の取り組みが発信される。
また、旭区が関連する局の事業としては「相鉄線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」「相鉄・東急直通線の整備」、鉄道構想路線や市内の駅改良について検討調査を行う「鉄道計画検討調査(横浜環状鉄道等)」などが進められる。
旭区区政推進課の担当者は「新型コロナウイルス感染症対策を最優先し、安心安全を第一とした対応を図ります。SDGsの視点を踏まえ様々なパートナーとの連携を促進するとともに旭区の魅力発信に取り組み、子育て世代をはじめ多くの方々に選ばれ続ける『ふるさと旭』の実現をめざします」と話す。区運営方針は旭区HP(【URL】https://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/)でも公開されている。
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