(一社)横浜市私立保育園こども園園長会の会長を務める 大庭(おおば) 良治さん 横浜市在勤 62歳
質の高い保育を
○…市内約730施設が加盟する横浜市私立保育園園長会。今年度から会名に「こども園」が加わった。待機児童や少子化、保育士の確保、コロナ対策など保育現場の課題に向き合い、会員間の情報共有や市への提言も積極的に行う。「世の中の変化に見合った対応が求められる時代。より質が高い保育を提供していきたい」と力を込める。
○…前職は音楽プロデューサー。3歳からピアノを始め、中学で作曲を学んだ。国立音大附属高時代、テクノに憧れシンセサイザー奏者の冨田勲氏に弟子入りしようと、アポなし訪問したことも。壁一面電子楽器で埋め尽くされた光景に衝撃を受け「その足で秋葉原にシンセを買いに走りました」と笑う。ニューヨーク大学で学んだ後、日本でソフトウエアの販売会社を起業。30代でイギリスを拠点に大手レーベルと契約し、自身のバンド活動と並行して国内外のアーティストに楽曲を提供。ロシアの歌手・スラヴァを見出し、日本で発売したCDが大ヒットに。日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム部門を受賞した。
○…神奈川区で50年間幼稚園を運営していた母の引退後、その跡地に市からの要請を受けて保育園を開園。43歳での思いがけない転身劇に「3人兄弟が全員海外で仕事をしていて、末っ子で唯一日本に会社があった自分が窓口に。深く考えずに始めたんですよ」と振り返るが、当時保育園では珍しい音楽や絵などの教育をいち早く取り入れ、今では5園を運営する。
○…英国で少年合唱団のプロデュースをしていた時。子どもたちが遊びの中で自然と個々の役割を果たしていることに気づき、幼児教育の大切さを痛感した。「人生のハードルに立ち向かい、乗り越えていく力を育んであげたい」
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