9月5日に閉幕した「東京2020パラリンピック競技大会」の舞台で活躍した選手たちの姿を、白根在住の写真家・清水一二(かずじ)さんが撮影した。「選手たちはもちろん、運営ボランティアのサポートも素晴らしかった」と振り返る。
清水さんは写真家として、パラスポーツを約40年間撮影し続けてきた人物。日本人唯一のカメラマンとして1984年のインスブルックパラリンピックを訪問して以来、夏冬16大会を取材した。
今回の東京パラリンピックでは8月24日の開幕式から会場入りして、大会中は22種目中12種目を撮影し、競技に打ち込む選手の真剣な表情にシャッターを切った。清水さんは実際に赴いて感じた大会の雰囲気について、「例えばフェンシングでは劇場のように光をあてるなど工夫されていた。『魅せるステージ』として楽しめました」と振り返る。
陸上や自転車など様々な競技を取材する中で、「特に印象深かったのはボッチャや馬術といった重度の脳性麻痺の選手も参加する種目」だという。「海外選手の中には日本人選手よりもっと重い障がいのある方もいらして、皆いきいきと活躍されているんですよ」と話す。
ボランティアにも感動
清水さんは選手はもちろんのこと、大会運営をサポートしたボランティアたちにも注目し称賛する。コロナ禍での開催という異例の事態の中、感染症対策を徹底し安全に大会を遂行しようと、その都度床を消毒液でモップがけする姿などを目の当たりにし、「日本ならではの安心感」を感じたという。
報道陣も毎回PCR検査を行い、選手と距離をとって関わり合いをなくす対策が取られていた。「パラスポーツは特に周囲の方々のサポートが重要となるので、ボランティアの方々が会場運営を支えていらっしゃる姿は素晴らしく感動した」と語る。
清水さんは2024年のパリパラリンピックで70歳の節目を迎える。「大会を経るごとに義足や車いすなどの補装具も進化していて、そこもパラリンピックならではの見どころのひとつだと思う。パリ大会にも足を運んで、選手たちの活躍する姿を撮影したい」と笑顔を見せた。
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