ひかりが丘地域ケアプラザで7月11日まで美術作品などの展示を行う 屋代崎 信也さん 西ひかりが丘在住 85歳
「一生涯趣味を徹底的に」
○…「好きなことは徹底的にやらないと気が済まなくてね」と目を細める。絵や川柳、書道など多くの趣味を持ち、長年書き貯めてきた作品51点を展示。”一生涯趣味活動”と記した。これまでも定期的に展示会や美術展などに絵を出展しており、過去には内閣総理大臣賞を受賞した経験も。「求められるものを生み出すためには独りよがりにならないよう、誰かに評価してもらわないと」
○…長崎県で9人兄弟の末っ子として生まれる。兄たちに連れられ、映画館でアニメーションを見ているうちに、絵を描くことに憧れを持つ。高校生の頃から本格的に美術を学び、絵を描くことに熱中。より高いレベルを求め20代で上京し、看板の文字や企業のロゴなどを作成する会社に入社。JR磯子駅の看板や大さん橋の案内表記も自身の書いたものを基に作成されているという。「好きなことを仕事にしたいと思って」。デザインの仕事に没頭し、定年した後は、川柳や習字も極めてきた。
○…作曲をしていた兄の影響で幼い頃から演奏していたハーモニカも趣味のひとつ。子どもの頃に聞いた童謡など、同世代の人が懐かしむ曲を演奏し、癒しを届けるために発表することもしばしば。その際には手作りのポスターを作成し、演奏以外でもこだわりを持って取り組んでいるという。「演奏するだけじゃ気が済まなくてね」と笑い、「中途半端は嫌い」ときっぱり。
○…これからも多様な趣味を妥協なく続けていくことが今の目標。「両親に産んでもらった身体だから1日でも長生きして、やりたいことをとことんやらないと」と意気込む。今回展示されている作品は、その熱い思いを詰め込んで作られたものばかり。それぞれがりんとした姿で並ぶ。
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