白根地区センターで韓国料理教室を開く「キムチの由季家」(上白根)の店主 大原 孝子さん 上白根在住
”自分の味”追い求め
○…年1回のペースで続け、今年で3年目となる白根地区センターでの韓国料理教室。「お菓子作りとかと比べると韓国料理はマイナーな方。それでも興味を持って来てくださる方がいるので、とてもありがたい」。韓国料理に興味を持つ参加者らの思いは、自身にとってもよい刺激となっている。「魅力を伝えているはずが、逆に参加者の方から魅力を教えてもらっているかもしれませんね」と微笑む。
○…母親の未来さん、兄の良明さんと手作りキムチと韓国料理の店「キムチの由季家(ゆうきや)」を営む。「韓国料理というと、『赤くて辛くて匂いが強い』というイメージがあるかもしれませんが、うちの味はまろやかで薄めです」。料理を口にして、「思っていたものと違う」と言う客もいるそう。同店ではキムチ作りのワークショップも行っており、そのキムチも無添加でやさしい味だ。「キムチは毎日食べるもの。食べやすい味であることが大切です」
○…両親は韓国人で、日本で生まれ育った。2002年に南区で店を開き、12年に現在の場所に移転した。開店当時は”家業の手伝い”という感覚だったが、「母の作るおいしい料理を自分も作れるようになりたい」と自身も韓国料理を研究し、今ではメニューの考案も行うように。メモ帳を持って母を質問問攻めにしたことも。「はじめはダメ出しも多かったけど、ここ何年かで褒めてもらえることも増えました」と笑う。食べ慣れた母の味をベースとしながらも、ひと工夫加えた”自分の味”を生み出すことが目標だ。
○…最近は仕事に時間を割きがちで、まとまった休みがとれていない。しかし、これからは韓国に行く機会も増やしていきたいという。「まだまだ勉強中の身なので、韓国に行っていろんなことを吸収したい。そして地域の方に少しずつお伝えできれば」と意気込む。この先、さらに磨かれていく味はどんなものになるだろうか。期待がかかる。
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