旭警察署の署長に着任した 市川 弘幸さん 本村町在勤 55歳
環境整え、犯罪のない街に
○…前任地は神奈川県警察本部人身安全対策課でストーカーや虐待対策などに尽力。3月19日付で旭警察署の署長に着任した。署長職は2014年から2年間務めた逗子署以来、2カ所目となる。「皆さんが笑顔で過ごせるように、課を超えてオール旭で取り組んでいきたい」と語気を強める。
○…「どうせやるなら人に喜ばれることを仕事にしよう」と高校卒業後に警察官を志した。警察学校卒業後は、県内各地や県警本部などで長年「防犯」分野で職務に励んできた。生活安全対策室在任時の03年には、警察官として全国で初めて「総合防犯設備士」の資格を取得。当時は県内の刑法犯認知件数が年間約19万件と現在の約4倍に上り、資格を生かしてマンションの管理組合や建設業者に防犯設備の設置場所などを指導して回った。「どんな犯罪でも、環境による影響は大きい。見通しをよくしたり、きれいに清掃するだけでも抑止につながる」
○…長野県出身。昔からスポーツ好きで、高校では野球に熱中。警察学校卒業後は、働きながらプロボクサーを目指した時期もあった。「具志堅用高さんの必死さに憧れて」と明かす。愛犬家の一面もあり、自宅に帰った時は一緒に過ごすことが一番の楽しみ。「今はあまり会えないことが残念。もう11歳だから、毎日心配しているよ」と親心をのぞかせる。
○…20年以上前に鶴ヶ峰交番での勤務経験もあり、久々の旭区は「駅周辺はにぎやかになったけど、少し道を入ると昔の面影も」。今後は区内をくまなく回り、経験を生かして犯罪や事故が起きない環境づくりを進めていくという。「犯人を捕まえることはもちろんだけど、まずは犯罪を起こさせないことが大切」。環境を整え、未来に引き継いでいく。
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