左近山団地内の広場「左近山みんなのにわ」で5月19日、同団地住人の結婚式が開かれた。団地再生の一環として再整備された広場が会場となり、誰でも気軽に参加できるオープンウェディングの形で招待客や地域住民らが2人を盛大に祝った。
結婚式を挙げたのは左近山団地に住む坂田旭(あきら)さん(33)と文香さん(29)夫妻。旭さんは建築設計、文香さんは公園や広場などの空間デザインを手掛けている。
式の会場となった広場は第三集会所前に位置し、団地再生事業「左近山団地パークプロジェクト」の一環で文香さんが設計を担当。設計に携わったことをきっかけに少しずつ左近山団地を気に入り、2人は昨年7月から同団地で暮らし始めた。
新たな活用法探る
広場では昨年6月の完成以降、地域住民や有志らによる団体「左近山みんなのにわ運営パートナーズ」がマルシェやワークショップなどさまざまなイベントを開いてきた。文香さんは自らが携わった広場の新たな活用法を考える中で、広場を会場に自分たちらしいウェディングパーティーをできればと考え、今回の結婚式を企画したという。
2人の同僚らが協力して飾りつけた手作りの結婚式会場では、人前式と披露宴を実施。人前式では招待客だけでなく、偶然通りかかった地域住民らも立ち会った。多くの人々が見守る中、2人は誓いの言葉を交わして指輪を交換。最後は「おめでとう」の声に合わせて風船を放ち、2人の門出を盛大に祝った。
買い物に出た際に偶然式に立ち会ったという女性は「50年左近山に住んでいて、初めてのことで感激した。こうやって左近山にも若い人たちが増えてくれたらうれしい」。式を終えて文香さんは「招待した人たちだけでなく、多くの人に祝っていただけた。こういう形にできてよかった」と話した。
今後も要望に応じ、さまざまな形で広場を活用することができるという。相談は左近山団地中央地区住宅管理組合【電話】045・351・7548へ。
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