県内初のプロバスケチーム「横浜ビー・コルセアーズ」のロゴをデザインした 増田 有さん 瀬谷高校出身 33歳
ロゴ職人、ハマのバスケ界へ
○…「地元横浜のチームだから、ベストを尽くそうと思った」。国内外から集まった作品85点の中で、最優秀賞に選ばれた。プロバスケのチームロゴ公募への挑戦は、一昨年の宮崎県に続き2回目。「前回はダメだったけど、神奈川のチームで公募と知ってすぐやろうと思った」。船首をイメージした海賊帽に「ハマ」の文字。「強いチームになって、全国的に注目されてほしい」。横浜のアイデンティティーを凝縮した新生ロゴが、今秋に控えるチームのbjリーグ新規参入を盛り上げる。
○…「ロゴは広告と違って長く使われる。絵に込める意味を考えるのが好き」。職業はフリーのグラフィックデザイナー。「手に職を」と大学卒業後、夜間の専門学校を経てデザイン事務所へ。約半年して別の事務所に移り、主に商品PRや格闘技のイベント告知のポスターなどを手がけてきた。10年近く広告制作に携わり、「自分の好きなことをやりたい」と昨夏、独立に踏み切った。目指すはロゴ専門のデザイナーだ。「趣味の範囲」と謙遜するが、作ったロゴは100を超える。
○…幼少期をアメリカ、ドイツで過ごした。「機動戦士ガンダム」を描くのが好きだった少年は、中学校でバスケに出合う。出場機会は少なかったが「このまま終わりたくない」と高校、大学まで部活動を続けた。シュートを入れる快感を知り、「飛躍的に(技術が)伸びた」という高校では朝の個人練習に打ち込んできた。ポジションはチームの司令塔「ガード」。「バスケは得点がたくさん入るのが醍醐味。展開が速いから観ていても面白い」
○…海外ドラマ好きの自称「インドア派」だが、散歩が日課だ。ときには渋谷区の自宅から新宿駅まで歩きながら、アイデアを練る。憧れるデザインは、NBAニューヨーク・ニックスのロゴ。「名前とボールだけのシンプルなデザインがカッコいい。ビー・コルセアーズのロゴもずっと愛され、残るものになってほしい」
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