NPO法人中途障害者地域活動センター「ワンステップ瀬谷」(原光一所長)で2月26日(土)、設立10周年記念交流会が開かれる。地域への感謝と活動周知が目的。同所は「自身や家族に同じ障害・悩みを持つ人に活動を伝えたい」と話す。
中途障害者地域活動センターは各区に1カ所ある施設。脳血管疾病などによる中途障害者の地域活動のきっかけにと、製品作り・販売のほか、地域の障害者団体や学校との交流、バザーやイベントへの参加など地域交流も活発に行う。ワンステップ瀬谷(二ツ橋町)では、脳卒中などの脳血管疾病で手足、言語などに後遺症を持つ人のうち、比較的自立して動ける人が利用。区内在住の30歳代後半〜70歳の約20人が活動する。同所は70歳頃まで利用でき、その後障害者交流団体などで地域活動する人もいる。
利用者にとって、同所は学校のような存在。月曜〜金曜に訪れ、ビーズ小物や木製の飾りなどを製作する。「通うことが第一のリハビリ。良くするというより、悪くならないためかな」と話すのは、交流会実行委員長の吉田謙司さん。吉田さんは脳溢血から手足に後遺症が残り「退院直後はどうしたら良いか分からなかった」という。区の紹介で開所当時から同所を利用。足に障害を抱えながらも毎日ゆっくり歩いて通う。
吉田さんは、「中には作業をするうち手が動くようになった人もいる。交流会を通し多くの人に活動を知ってもらえたら」と話した。
交流会は午後1時〜3時。製品の展示・販売、手作り体験、ダーツや輪投げ、喫茶コーナーなど。同所利用条件など問合せは同所【電話】360・1408へ。
家にこもらず地域へ
区の高齢障害支援課によると「軽度の後遺症の方は退院後、後遺症を持つ前との違いに外出が億劫になり、家にこもりがちになって体が弱ってしまうケースもある」という。同所のほか地域ケアプラザなどを拠点に活動する支援団体も。「成人病などで若いうちに障害を持つ方もいる。リハビリや生活リズム作り、相談の場に地域の団体を利用してほしい」と話した。
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