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瀬谷区版 公開:2011年5月5日 エリアトップへ

人形に勇気込め 被災地へ 阿久和東の高崎さん、子どものために制作呼びかけ

社会

公開:2011年5月5日

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「人形で子どもたちを癒してあげたい」と高崎さん
「人形で子どもたちを癒してあげたい」と高崎さん

 瀬谷区阿久和東2丁目で「お菓子工房Keimin(ケイミン)」を営むパティシエの高崎継民(けいみん)さんが、東日本大震災で被災した子どもたちに手作りの人形を届けようと、オリジナルの「勇気ちゃん人形」を制作している。自身のブログなどでこの人形を制作してくれる人を呼びかけ、全国から人形を集めている。

 「勇気ちゃん人形」は台湾に住む高崎さんの姉、劉継華(けいか)さんのオリジナルの人形。大きさは10cmほど。手のひらに収まるサイズで、布の切れ端、綿、ボタン、レース、タコ糸などの身近なものを使って制作する。

 2009年に、台湾で台風の被害にあった子どもたちの心を癒そうと、劉さんが勇気ちゃん人形の制作を広く呼びかけ、2800体の人形を被災した小学校に配布した。この時、高崎さんも自身のブログや店に来る客に呼びかけ、日本から255体の人形を台湾に送った。その後、人形を受け取った台湾の小学校の児童から劉さんに数多くの感謝状が届けられたという。

 今回の勇気ちゃん人形の募集は、高崎さんのブログに台湾から寄せられた「日本にお守りを送りたい」というコメントに触発されたことがきっかけだった。3月26日から「この人形で被災した子どもたちの心を癒してあげたい」との思いで制作・募集を始めた。

 ブログなどで呼びかけてから1カ月あまり、高崎さんのもとには北海道や大阪、福岡など全国各地の趣旨に賛同した人たちから100体を超える人形が送られてきている。「中には、2000年の有珠山の噴火で避難生活を経験した人から『当時支援してくれた人への恩返し』と寄せられた人形もある。その人たちの善意を届けたい」。

 高崎さんには当初、すぐに必要とされない人形を贈ることにためらいもあった。人形を販売してその売上金を送ることも考えたという。「被災地で必要なのは食料や義援金。でもこの人形にも多くの人の思いが詰まっている。多くの子どもたちの手元に届けたい」とし、「人形作りに協力してくれる人には型紙を送ります。力を貸してください」と呼びかけている。集められた人形は被災地にいる協力者を通して現地の幼稚園や小学校などに送る予定だ。

 問い合わせは高崎さん【携帯電話】090・5564・4285まで。
 

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