神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2011年5月5日 エリアトップへ

横浜市 防災計画を見直しへ 項目ごとに再検討チーム

公開:2011年5月5日

  • LINE
  • hatena

 マグニチュード(M)9、国内最大級となった東日本大震災を受け、市は震災対策などを盛り込んだ『横浜市防災計画』の見直しへ動き出した。「耐震化」「備蓄」「広報」「津波」など、新年度に入り項目ごとにプロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、”想定内”となるよう検討を始めている。

 市の防災計画は、国の定める災害対策基本法に基づき昭和38年度に策定。その後、修正を繰り返し、震災対策については、平成16年度の修正版が最新の被害想定となっている。

 これまで想定されていた地震は、南関東地震や東海地震、横浜市直下型地震の3つ。最大でもM8・震度は7だ。今回の震災では、被害はなかったものの、約1mと想定していた津波が1・6mに到達するなど、市内でも”想定外”の状況となった。

 震災を受け市消防局危機管理室では、「計画の見直しは急務」とし、4月中旬ごろから、市内学校や公共施設など建築物の「耐震化」、地域防災拠点やその他の公共施設の「備蓄」、震災発生時の市民への「広報」、想定を上回った「津波」の4項目について、PTを立ち上げ再検討に入った。PTへは識者に加え、各区役所職員なども参加し、より地域に即した意見も収集していくという。

備蓄に課題

 震災当日、市では公共施設約50カ所を開放し、帰宅困難者約1万8千人を受け入れた。電車など交通網がまひしたため一時宿泊対応も行ったが、学校などの地域防災拠点以外に毛布などの備蓄は少なく、危機管理室では「備蓄が足りなかった」と分析する。

 市の備蓄は平常時で毛布11万枚、水缶(350cc)約180万缶、クラッカー約160万食などがある。当日、危機管理室では、金沢区の備蓄倉庫に一時宿泊者用の毛布を取りに行ったが、交通渋滞のため、通常20分のところ5時間を要したという。同室は、「初めから数を増やしたり、備蓄のないところには新たに置いたりと、足りなかったものは何かを見極めて取り揃えたい」と話す。

年度内に修正版

 今後は、液状化対策などのハザードマップも市主導で取り組む。計画の見直しについて同室は、「(PT)個々の進行状況があるが、年度内には決めたい」とする。また、財源については、「まずはどんなものが必要かを検討する。そこから試算し優先順位をつけて考えたい」と話している。
 

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook