瀬谷区女性地域安全委員会(清水靖枝会長)が今年、活動30周年を迎えた。同委員会は地域の主婦らで構成され、発足以来女性の目線を生かした防犯活動を展開。現在も多発する振り込め詐欺の防止などに尽力している。
同委員会は瀬谷区婦人防犯協会として1982年に誕生し、1996年に現在の名称に変更。「女性の優しい眼差しで、母親の温かい心で地域を見守り、犯罪の起こりにくい土壌づくり」をモットーに活動を続けている。
これまで、安全運動やキャンペーンへの参加や、各地域での防犯パトロール、子どもたちの見守りなどに注力。2008年には神奈川県警から「振り込め詐欺防止アドバイザー(FBA)」の認定を受け、区内各地に委員が居住しており、振り込め詐欺の被害が集中する昼間の時間帯に活動可能なことなど、強みを生かして活動している。
現在、FBAとして年金支給日に区内の各金融機関前に立ち、チラシ配布で振り込め詐欺防止を呼びかけたり、防犯のシンボルカラー・緑のリボンを人々に身に付けてもらい、リボンを見た時に防犯の意識を再確認してもらおうという「安全・安心リボン運動」など、同委員会オリジナルのキャンペーンにも取り組む。
活動が認められ、昨年6月には公共の福祉に貢献し、業績が特に優れている個人・団体に贈られる県の最高表彰の一つ、神奈川県県民功労者表彰を受賞している。
今後も犯罪が起きにくい地域づくりとともに、リボン運動など同委員会発案の運動を県内各地に広めていくことにも意欲を示している。
祝う会盛大に
2月11日には多くの来賓、会員らが集まり「発足30周年を祝う会」をオークラフロンティアホテル海老名で開催した。あいさつに立った清水会長は「30年の間に世の中の犯罪の傾向も変わり、その都度合わせるように活動してきた。これからも、子どもたちを温かく見守っていきたい」と話し、大きな拍手を浴びた。壇上の来賓は口々に温かい目線の活動を賞賛していた。また、この日は俳優で県防犯連絡会特別顧問の金田賢一氏も会場に訪れていた。
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