「学校図書館の活用を」 司書の配置訴え
小中学校の図書館の充実を目指して活動している市民グループ「学校図書館を考える会・横浜」が9月8日、保土ケ谷公会堂で「西部集会」を開いた。
横浜市内の公立小中学校には専任の司書が配置されておらず、図書館が十分に活用されていない現状がある。同会は、こうした問題を改善しようと1994年に発足。学習会の開催などを通じ、全学校への司書配置を訴えている。今年5月からは、市内を4地区に分けて「学校図書館を考えるつどい」を開催。今回の西部集会はその締めくくりとなった。
当日は図書館ボランティア関係者など約50人が来場。第一部では千葉県市川市で学校司書を務めている高桑弥須子さんが講演。司書と教員の協力により、様々な授業で図書館が活用されている実例を紹介した。
さらに第二部では、不動丸小学校(旭区)と南瀬谷小学校(瀬谷区)でそれぞれ読み聞かせのボランティアを行っている小椋初美さんと福丸由美子さんが、学校図書館の現状を報告。「教諭だけでは十分管理が行き届かず、本棚が整理されていなかったり、破損した書籍が放置されていたりする」などと話した。
集会の最後には、専任司書配置を求めるアピール文が発表され、拍手で採択された。この文書は、近く市教育委員会に提出される予定だという。
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