「三陸沖に瀬谷丸を!」の事務局長を務める 川口 浩人さん 中央在住 42歳
子どもたちと一緒に
○…東日本大震災で被災した岩手県大槌町に、漁船の購入資金として3625万円の寄付を実現した「三陸沖に瀬谷丸を!」の事務局長を務める。露木晴雄会長との両輪で会を引っ張り、ブログの更新を担当した。「感動と感謝の連続ですよ。毎日、メンバーが街をかけずりまわって集めた写メールが届きます。そこには募金箱を持つお店や会社・団体の皆さんが写っています。あらためて瀬谷はいい街だなぁと実感しました」と振り返る。「被災地のために頑張っていたのに、自分たちが嬉しくなってしまった」。幸せを感じながら活動していたという。
○…瀬谷生まれの瀬谷育ち。祖父が始めた瀬谷医院を引き継ぎ、現在に至る。小学生の頃、瀬谷小の校医でPTA会長である祖父の姿に憧れた。「いつかは自分も」。その夢は今、見事に実現している。そして、「僕もやるんだよね」と言われたのは、小3の長男との入浴中のことだった。父親が校医として学校を訪れると喜んでくれるという。歴史の繰り返しに「嬉しい」と微笑む。
○…子どもが大好き。校医の仕事も望んで引き受けたもの。瀬谷丸の募金活動でも、子どもたちと一緒に声をからした。「船はこの先子どもたちが大人になっても残ります。長い付き合いが出来る、いい活動になったと思います」。そして、今後の構想として「大槌町と瀬谷区の子どもたちの交流を実現したい。例えば、春休みに瀬谷に呼んで、ホームステイしてもらい、夏の進水式にはこちらから出向く、とか。船がきっかけでまち同士の交流が進むといいですね」。子どもの話になると目を輝かす。
○…瀬谷丸のメンバーは、ほとんどが地元の飲み仲間。事業主同士、瀬谷のことを語り合う機会も多い。祖先をたどると鎌倉時代に行き着くという、根を張った地元っ子ばかり。「お互いの立場もわかるし、気持ちも通じやすいですよ」。家族は妻と1男1女。
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