「地域安全功労賞」を受賞した 相原 明さん 阿久和南在住 70歳
地域に貢献し続ける
○…「賞をもらえるなんて夢にも思わなかったので驚きました」。地域社会に貢献し警察に多大な協力をした人に贈られる「地域安全功労賞」。全国で20人、神奈川県で2人のうちの1人に選ばれた。都内で開かれた表彰式には全国から受賞者が集まり、その人たちの活躍を知るほど賞の大きさを実感していったという。
○…阿久和で生まれ育ち、体育指導員やPTA会長、消防団員などを務め、26年前少年補導員に。地域パトロールや小中学生を対象にした万引き防止の紙芝居を通じ、子どもたちの健全育成に励んできた。「過去に万引きをしてしまった子もそうでない子も真剣な眼で紙芝居を見てくれる。万引きが減ったとの話を聞くと続けて良かったと感じます」。母親からの「地元に住むなら地元に貢献しなさい」との言いつけを今も守り続けている。「親離れできていないのかな」と少し照れ臭そうに笑った。
○…約10年前、保護司となり、罪を犯してしまった人の更生保護、立ち直り支援のために力を尽くしてきた。少年から高齢者まで、多い時には6人同時に担当したことも。自宅で面接をしながら品行方正、再犯防止へと導いていく。「まず顔つき、次に髪型と、目に見えて変化してくる。更生した様を見るとホッとしますね」。今年の正月、4年程前に面倒をみた子が「仕事で責任者になった」と報告に訪れた。「就職で困っている人がいたら紹介して下さいと名刺を置いていったんです。悪さをした子ほど、更生すると温か味のある子になるんですよ」と嬉そうに目を細め「ボランティアを苦に思ったことは一度もない。今後も今まで以上に地域に貢献していきたい」と力強い意志を見せた。
○…阿久和南で造園業を営み、仕事にボランティアと忙しい日々を過ごす。休日は奥様と二人で旅行に。「結婚の条件が『旅行に連れていくこと』だったから約束は守らないと」と恥ずかしそうに頬を赤らめた。
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