東野中学校前の道路に1月17日、一時停止の新標識と新路面標示が誕生。東野地区住民の思いが込もった1枚の要望書が行政を動かし、安全な町づくりへと1歩前進した。また同地区は今年度中にゾーン30区域としても設定される予定だ。
昨年5月28日に瀬谷区役所や警察署、自治会、学校関係者らが集まり「二つ橋小学校区スクールゾーン対策協議会」が開かれた。これは毎年、安全な町づくりのため開かれているもので、参加者が自らの担当する地区の危険箇所等を発表。その場で、二つ橋小校外委員で東野地区担当の渡辺沙織さんが日頃から車の通行も多く、危ないと思っていた東野中学校前に「一時停止の標識を作って欲しい」と瀬谷署へ要望書を提出した。要望を受けた同署では6月29日、交通量調査を実施。調査結果などから新標識の必要性があると判断し7月25日、公安委員会へ「交通規制新設の上申書」を提出、8月28日意思決定がおり、1月17日、地域住民念願の新標識・新路面標示の設置に至った。
設置当日は、同地区自治会・学校関係者らが待ちきれない様子で設置工事に立ち会った。渡辺さんは「前任者の時から意見は上がっていた。やっと標識と標示ができて良かった。これで少しは安心できそうです」と喜びの表情で話していた。
今年度中にゾーン30区域に
ゾーン30とは住宅区域等をゾーンとして区域設定し、自動車の速度を時速30Kmに抑制することで歩行者等の安全を確保するもの。主に、入口が少なく袋小路になっているような場所や、接続している道路が少ない住宅街などに設定されることが多い。区域設定された住宅区域等の入口には、そのエリアがゾーン30設定地域であることを明確にしめすため、標識や路面標示を設置し運転者への注意を促す。神奈川県警では昨年9月、横須賀市内4カ所で初めて導入した。
東野地区自治会(中村光伸会長)は2011年3月、通学路であるにも関わらず抜け道として利用する車が多く、住民の多くが危険を感じていたため、「速度規制標示についての要望書」を瀬谷署に提出。同署でその後、調査検討した結果、新制度であるゾーン30区域の適用がふさわしいとの結論に至った。12月5日に公安委員会に書類を提出、同25日に同会の意思決定がおりた。近々標識等の整備工事が始まり、今年度中に区域設定が完了する予定だ。
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