新年度インタビュー 防災・見守りに注力 薬師寺区長、区政への抱負語る
本紙では2013年度のスタートにあたり、薬師寺えり子瀬谷区長に単独インタビューを行った。薬師寺区長は、昨年を振り返りつつ新たな1年が動き出した瀬谷区への思い、取り組みなどを語った。(聞き手/本紙・山下晶弘)
――昨年区長に就任され、今年が2年目となります。瀬谷の印象はいかがですか。また、好きな場所はありますか。
「区民の皆さんがおおらかで温かいですね。地域活動にも非常に熱心に取り組んでいただいています。これは区役所にとりまして大変心強いことです。好きな場所は、和泉川プロムナードなど豊かな水・緑の環境はもちろんですが、毎日の通勤途中、三ツ境駅から相鉄線沿いに延びる歩行者デッキから眺める丹沢の山並みと富士山の景観に感動しています。特に冬ですね。やはり凛とした朝の空気、身が引き締まる思いといいますか、いいですね。秋は帰宅時、ちょうど西にきれいな夕焼け、富士山のシルエットが浮かぶような時があるんですね。季節感を感じることもありますし、私としては毎日のことですので好きな場所ですね」
地域との信頼関係が重要
――それでは、昨年を振り返っていただき、1年間の成果についてお聞かせください。 「区役所の仕事というのは地域のみなさんと一緒にやることが多いので信頼関係がとても重要です。幸い、瀬谷区の場合は私がどうこうした訳ではなく、今までの蓄積として信頼関係が築けているというのが区役所にとって大きな財産です。ただ、この関係は一朝一夕に築かれたものではなく、長年の積み重ねによるものです。この信頼関係が損なわれてしまい、また元に戻すということになると『とても大変だ』ということを職員にメッセージとして伝えています。いろいろなイベントなどで町内会長やいろんな団体の方から『区の職員が一生懸命やってくれている』と褒めていただいたこともあります。横浜市18区で窓口サービス満足度調査というのがありますが、瀬谷区はいい成績でしたので、それが成果といいますか……嬉しかったですね」
防災・見守りへの取り組み
――今年度の取り組みについて特に重点を置いていることなどありますか。
「特に今年度は地域にとって大きな課題である防災や見守りの取り組みに力を入れたいと思っています。もちろん、今までもやってきたことではありますが、力を入れていきたいところです。先進的に防災、見守りをやっている地域はたくさんあります。そういうところはそのやり方をさらに進めていただきます。ただ一方で、なかなかスタートできていない町内会もあります。その地域につきましては地域の実情を踏まえて、どう進めていけばいいのか一緒になって考えていくところか始めます。区内一律ではない、きめ細かい対応をしていかないと防災、見守りは進んでいかないと考えます。プロセス重視で十分な時間をかけ、瀬谷の自助・共助の風土づくりを区役所が支援できればと考えています」
――最後になりますが、区民の皆さんへメッセージをお願いします。
「3月末に二ツ橋公園が完成し、4年にわたった庁舎の総合整備事業が完了しました。これから公園の広場部分を芝生にします。6月1日にグランドオープンのイベントを予定しています。ぜひ多くの皆さんに来ていただきたいですね。これだけすばらしい環境も整いましたので、(瀬谷区役所も)職員一丸となって区民サービス向上に努めていきたいと思います」
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