神奈川県警で交通安全教育隊に所属する 村木 美穂さん 本郷在住 26歳
皆に伝わる話術を
○…「この仕事に就いて『ありがとう』と言われることが増えて嬉しいですね」。昨年9月に交通総務課交通教育隊へ配属されて9ヵ月が過ぎた。約1万6千人が所属する神奈川県警の中で、教育隊はわずか9人。県内各地の幅広い年代を対象に交通安全教室を開き、事故の危険性を伝えている。ほぼ毎日現場に出て教室に参加。動物やマスコットキャラクターにふんし、お馴染みの童謡に交通安全の歌詞をのせたエアロビックなどを行い、交通事故防止を訴えている。
○…警察学校を卒業してからは厚木署の地域課、次に交通課へ配属。「事件や事故の被害者の話を聞くのは辛い。大切な仕事だけれど、何もできない自分の力の無さを感じた」と当時を振り返る。ここで仕事をしながら交通安全教育隊の存在を知った。「交通事故は身近なもの。事故抑止のために何かできたら」。上司に何度も異動を訴え、早くに夢が叶った。「交通事故は身近なものにもかかわらず関心が薄いので、幅広い年齢層に交通安全の大切さを伝えられる話術を磨いていきたい」と前向きだ。
○…警察官である父の強くてたくましい背中を見て育った、幼少の頃。その時から同じ道を歩む、と決めると両親は背中を押してくれた。また家族と過ごすことも多く、「毎年全員でディズニーランドへ行くのが恒例なんです」と柔和な表情から、友達のような仲の良さが伝わってくる。
○…「瀬谷は生まれ育った場所なので落ち着きます」。生粋の瀬谷っ子。阿久和で育ち、現在は昨年結婚した夫と本郷に住む。ともに警官であるため忙しく時間が合わないことも多い。夫婦円満のコツは家事をうまく分担すること。「料理は趣味でもあるので私の担当ですが、洗濯や掃除など他の家事は手伝ってくれますね」。プライベートな話になると頬を赤らめ、恥ずかしそうに話す。交通事故撲滅に向け、地元愛を胸に今日も神奈川のまちを走る。
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