国際交流Seya 活動20年の節目迎える 外国人の暮らしを手助け
地域に暮らす外国人に、少しでも安心して楽しく毎日を過ごして欲しいとの思いから始まった国際交流Seya(舩矢多紀子代表)。ボランティア団体として活動を続け、今年発足20年目を迎えた。
ブラジル出身の母親が就学前の娘に日本語を教えたいという話を、現代表の舩矢さんが知人から聞いたことがグループ誕生のきっかけ。自身も身近な生活の中で日本語交流をする場が欲しいと話していた時だった。日本人と同じく母親として手ほどきをしたいという子を思う母の気持ちに感動し、1993年の9月から「瀬谷発国際交流」として日本語教室をスタート。当初は生徒1人に先生が3人で日本語を教えていた。「初歩ほど難しく、ジェスチャーを駆使しながらコミュニケーションをとった」と当時を振り返る。生け花や料理教室などのイベントを通じて交流の輪を広げてきた。漢字圏の中国出身者は吸収力が早く、日本語能力試験1級に合格した人も。
「生活や仕事に生かせる日本語習得の手助けがしたい」と現在は日本語教室に重点を置き、読み書きができるようなレッスンを中心に行っている。スタッフも生徒も主婦が多く、雑談を交えながら子育ての話をすることも。約10年前から教室に通うペルー出身のグロリア・ロブレス・ヴェラスケスさん(37)は、「日本語だけでなく生活や歴史、文化も学ぶことができる」と毎週のレッスンが楽しみな様子。今は教室内のスピーチに向け、自ら提案した紙芝居を作成して練習に励んでいる。
外国人同士の口コミで広まったこの教室。生徒は現在11ヵ国24人に上る。「日本の人口が減っていく中、外国の人々は様々な面で助けになってくる。しっかりと息の長い活動を続けていきたい」と舩矢さん。30周年に向け、これからも瀬谷だけでなく近隣に住む外国人たちと更なる交流を深めていく。
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