若い力で元気を 釜石レポート(中)
8月2日〜4日まで、岩手県釜石市に運行した瀬谷区社会福祉協議会のボランティアバス。東日本大震災の被災地を支援する目的で3年前から始まり、今回が4回目。本紙記者が同行したレポート第2弾。
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瀬谷区と釜石市の高校が夏祭り「鈴子の盆」でボランティアを行った。
横浜隼人高校は今回のボランティアに18人の生徒が参加した。その中には釜石のお年寄りと文通を行う生徒が数人いた。今年から始めた企画で、責任者の中野卓弥教諭は、「被災したお年寄りの心的支援と同時に、生徒にとっても被災地の思いを共にすることができるのでは」と期待する。
文通で手紙とともに震災体験集が同封されていたという藤野望さん(3年)は「当時の状況や感情が伝わってきて、情景を思い浮かべることができた。この冊子を学校に持っていき、実際の震災体験をより身近に感じてほしい」と話す。
釜石商工高校の生徒は、釜石のために何かできればと昨年から地域の祭りに手作りの商品を出店するなどの取り組みを行っている。今回は3年生を中心に13人が参加した。ピザと同様の材料で作る「カルツォーネ」を作り、販売。予想を超える人気だった。
「震災当時は不安だらけだったが、今は立ち直ってきているから気にしていない」と釜石商工3年の四ツ家翔斗君は話す。気丈に振る舞うが、以前まで抱いていたゲーム業界をあきらめ、地元釜石の企業に就職するようだ。就職先の受け入れが少なく県外へ出る生徒が多い中、「生まれ育った地元釜石に少しでも貢献していきたい」と力強く語った。
釜石商工高校の生徒は10月に開かれる瀬谷フェスティバルにも参加する予定だ。(続)
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