瀬谷警察署長に就任した 増田 勝さん 二ツ橋町在住 54歳
地域畑の経験生かす
○…「警察署が地域に根差した拠点になることを目指す」。9月9日付で前任の科学捜査研究所長から瀬谷警察署長に就任。前日の8日に誕生日を迎え、「新たな気持ちで取り組むことができる」と意気込む。横浜駅相鉄口交番を原点に、警察人生の3分の2近くを交番や地域総務課などの地域畑で過ごしてきた。「住民の声を一番拾えるのが交番や駐在所。それを変わらず大切にしていきたい」
○…サッカーに明け暮れていた学生時代。GK以外を務めるユーティリティープレーヤーとして活躍した。高校卒業後はすぐ社会に出て働くと決め、「人の役に立ちたい」と警察官か消防士を志望していた。定食屋でアルバイトをしていた際、近くの交番に勤める警察官と話す機会が多くあった。「出前をよく届け、仕事の話を聞いているうちに興味がわいた」と往時に思いを馳せる。
○…40歳で神奈川県警の地域指導課に配属されて後輩を指導する立場になり、地域警察の重要性を再認識した。担当エリアを巡回する中で、住民の要望が個々で異なることに気付いた。「決まった答えはない。工夫していけばいくらでも解決策はある」と職員に訴える。今年に入り区内で被害の多い「オレオレ詐欺」にも警鐘を鳴らす。被害額が1億円に上ることに対し、「実際はもっと多い。0にしようと思えばできる」ときっぱり。被害が高齢者に多いことから、集会所やケアプラザなどで防犯講話を積極的に行っていく。「おかしいと思うこと、そして誰かに相談することが大事」。被害の食い止めに力を注ぐ。
○…奥さんと息子の3人家族。25年ほど前に2年近く瀬谷に住んでいたことも。「治安が良く、安心して住めるイメージ。それは今も変わらないし、この場に戻って来たことも縁を感じる。以前共に働いていた仲間も署内にいるため、心強い」。明るく元気で心の通った職場を目指し、区民の目線で瀬谷の町を守る。
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