三ツ境小学校 タイとネットで国際交流 区内で初の試み
三ツ境小学校(立田順一校長)で10月26日、インターネットを用いたタイとの国際交流が開かれた。ネットを活用して小学校が国際交流をすることは区内で初の取り組み。学校紹介やクイズなどで互いの交流を深めた。
今年の春ごろ、関東学院大学の学生が横浜市の小学校教職員を対象とした研究会(横浜市情報・視聴覚教育研究会)に交流の話を持ちかけたことがきっかけ。同大学の日泰国際教育交流準備委員会はこれまでも他の区で同様の取り組みを実施してきた経緯がある。現地に赴いて小学校との日程や企画の調整をするなど、主体となって進めてきた。
研究会に所属する三ツ境小・佐野幸彦教諭も同様に、市内の小学校同士でインターネット交流をした経験が。今回の提案に真っ先に手を挙げ、実現に至った。公的な機関を通じて小学校が国際交流することは区内で初の試み。
参加したのは5年生約150人。この日はタイ国立コンケーン大学日本語専攻の学生数人と交流した。体育館のスクリーンを利用し、児童が三ツ境小学校の成り立ちや歴史などを伝えたほか、日本の文化を表すものとして組体操を披露。児童たちは笛の音に合わせて多彩なポーズを決め、タイの学生からは驚きと拍手が送られた。
タイからは学生がタイ式のあいさつを教えたほか、タイに関する○×クイズが出題された。バンコクの正式名称がとても長いことに児童たちから驚きの声が上がるなど、終始盛り上がりをみせた。また、当日は市が設定した「学校をひらく週間」で、保護者らが交流の様子を見守っていた。
佐野教諭は、「表現する力を養うことと合わせて、ネット利用が増える中でインターネットモラルについて考える入口になれば」と期待する。交流を終えた児童も、「タイのことが好きになったし、もっと知りたくなった」と話した。今後は国立コンケーン大学付属小学校の児童と交流し、次回はタイの文化や小学校のことについて発表してもらう予定だという。
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