瀬谷さくら小学校(八嶋真理子校長)に11月6日、五輪を3連覇した女子レスリングの伊調馨選手(ALSOK)が訪れ、道徳講演会で経験談などを話した。
五輪や世界選手権で連勝し続ける強さの秘訣などを伊調選手に話してもらい、レスリングの実演を通した児童との交流を目的に行われた同講演会。「諦めず、挑戦して粘り強く努力していくことの大切さ」を児童に学んでもらおうと、同校PTA会長の太田和男さんの計らいで実現した。
伊調選手が五輪に出場したときの様子などを収めた映像が流れた後、世界選手権銀メダリストの新海真美選手とALSOKレスリング部の大橋正教監督から代表児童6人が指導を受けた。伊調選手がアテネ、北京、ロンドンで獲得した3つの金メダルも用意され、児童が見学した。
小さい頃から練習が楽しみ
兄と姉が通うレスリング教室に3歳から通い土日の練習が楽しみだったという伊調選手は、いつの日か大人のコーチを倒そうと闘志を燃やし7年がかりで倒せたこと、試合に負けたことを無駄にせず練習に励んだことなどを話した。
その中で、自分の持っている技の引き出しが多ければ多いほど良いといい、「相手によってどれを開けようかと考え、思い通りに決まったときは最高」と笑顔で話した。
現在も週6日の練習を重ねる中、技のことが突然浮かんだり繰り返しの中から発見したりすることもあり、「強くなるのではなく上手くなりたいと思って練習している」という。
初出場のアテネ五輪は出場できるだけでうれしく緊張しなかったこと、3回の五輪で世界中の人に出会ったこと、選手村では他競技の人とも話せるのが魅力の一つとも話し、「早く世界に飛び出してほしい。夢を叶えるために大切なことは、夢を持ち続けること」と児童に伝えた。
大橋監督は「試合に勝つためにどれだけ準備、研究して備えるかが大事。それが強くなるための秘訣」と付け加えた。
今回の道徳講演会を通じ、八嶋校長は「どうしたら強い心を持てるか。本当に強い人になるためにはどうしたら良いかを勉強する機会にしてほしい」と、太田会長は「世界で活躍する選手ならではの話だった。いつかこれだという夢にあう、そのときに今日のことを思い出してほしい」と児童に呼びかけた。
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