みずきの会足立さん 長年の活動称え功労賞 環境保全に貢献
平成25年度神奈川県自然保護功労表彰式が11月10日に地球市民かながわプラザ(栄区)で行われ、瀬谷在住の足立直義さんが代表を務める「みずきの会」が長年の功績を認められ、自然保護功労団体として表彰された。
県では、みどりの保全と創造、自然公園の保全、野生鳥獣の保護など、良好な環境の保全やその思想の普及啓発に努め、すぐれた功績をあげた個人または団体を自然保護功労者として毎年表彰している。
足立さんは生物写真の草分け的存在として有名で、カメラ会社のカタログに作品が掲載されたことも。小学校教員時代から自然観察を続け、学研の図鑑では自身が撮影した写真や説明文が使われている昆虫博士。その知識と経験を生かしてほしいと、厚木市の自然保護センター(現自然環境保全センター)から設立時に呼びかけがあった。一般の人の認知度を上げたいというセンターの要望に応じ、「ミニ観察会」を実施することに。本格的にやるからには仲間たちと共に活動したいと、1990年にセンターの設立と合わせて、みずきの会を発足した。
現在まで20年以上続いている活動の中心「ミニ観察会」。センターの中に池や沼、湿地などがある施設があり、毎月第3日曜日に実施。よほどの悪天候を除き、毎月かかさず行ってきた。一般的なガイドや案内をするのではなく、あくまで参加者が主体。「開けた会でありたい」と、大人から子どもまで、参加者とともに自然のいとなみを発見する。「自然に興味、関心が無かった人に目を向けてもらえるようにしたい」と、参加者全員で楽しもうという精神で行っている。会ごとに参加者と見つけ出した自然を記録する「ミニ観だより」を発行することも、継続して行っている活動の1つ。参加者の感想を写真とともにまとめて紹介し、希望する参加者には郵送する。
この度の表彰については、「会の考えが一つになった結果であり、努力の賜物。今後も自然に目を向ける人を一人でも増やしていきたい。関心を持つ人が増えることが、結果的に自然を守ることに繋がるはず」と話した。
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