保土ケ谷青色申告会の会長を務める 平井 武男さん 旭区在住 72歳
加入を誇れる組織へ
○…瀬谷区をはじめ旭区と保土ケ谷区にある、およそ4600の企業が加入している青色申告会。確定申告シーズンを前に記帳指導や税務に関する相談など、店主や企業主にとってはなくてはならない存在としてその役割を果たしている。
○…今春、2年の任期を全うする会長は自身の活動を振り返り「会員の協力もあり、まずまずといったところでしょうか」と自己採点。ここ最近は、事務所の移転や一般社団法人化に伴う定款の変更などが相次ぎ、これらをようやく無事に乗り越えた安堵感から、ホッとした表情を見せる。
○…また自身の発案で、会員同士の橋渡し役として会報の配布などを担当しているメンバーを対象にした、ささやかな謝恩イベント(食事会)を開催するなど、組織を基軸としたコミュニケーションづくりにも尽力している。「青色申告会に加入している事がステータスシンボルになるようにしたいですね」と話す通り、当面は認知度の向上などを掲げた様々なPR等を精力的に行っている。その根底には減少傾向にある会員数への歯止めをかけるという狙いもある。現在、保土ケ谷税務署管轄(保土ケ谷、瀬谷、旭)にある企業数は約15000。「その半分ぐらいの企業に加入してもらいたいですね」と願い日々、奮闘している。
○…長きにわたり個人で保険の代理店業務を手掛けてきたが、業界再編などを経た現在は、出資企業に属する。社員(給与所得者)ではないが「最近は、こうした会社に所属していないと、なにかと仕事が難しいんですよ」とポツリ。そんな自身の経験もあってか、個人事業者の厳しい現状とその苦労は手に取るようにわかっている様子。それに加えて、今後は国の制度変更で年収300万円以下の「白色申告者」からの需要増が見込まれるともいわれており、中小零細企業経営者の気持ちを大切にするその手腕に、ますます期待が高まりそうだ。
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