神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2014年2月27日 エリアトップへ

行政文書情報公開 請求件数、10年で2倍超 市、開示法工夫で対応

社会

公開:2014年2月27日

  • LINE
  • hatena

 横浜市に対する行政文書の開示請求が2012年度、3000件を超え、この10年で倍以上に増えた。最近では市立中学校、高校の定期試験問題の開示請求があり、学校現場が大量のコピー作業に追われていたことも分かった。市は増え続ける請求に対し、開示方法を工夫するなどの対応を進めている。

 市は市民に身近で開かれた市政を推進しようと、条例に基づき、情報公開を進めている。開示請求の対象は市保有の行政文書。各区役所の受付窓口やインターネットから開示請求できる。原則、請求日の翌日から60日以内に開示される。

 請求は03年度、1382件だったが、12年度に3261件と倍以上になった。市民局によると、最近は道路工事や公園清掃に関する金額入り設計書の請求が多く、建設、不動産業者からの申請が目立つという。

2万5千枚をコピー

 昨年10月末、市立中学校と高校で12年度、13年度に行われた定期試験問題の開示請求があった。学習塾経営者が問題を販売しようと請求したもの。学校数が少ない高校9校分は1月17日に試験問題のコピー約2万5千枚を請求者に送った。148校ある中学校分は特例措置を講じ、開示期間を今年9月まで延長していたが、この件が新聞などで報じられたことを受け、請求者が2月19日に取り下げを申し出た。ある中学校の校長は「まだコピーはしていなかったが、仮にしていたら、それだけで何時間もかかり、対応が大変だったと思う」と作業がなくなり、ほっとしたという。

 今回のように、文書が大量だったり、過去数年にさかのぼった請求の場合、開示までに時間がかかる。市民局によると、年に数件は文書量が多く、期間を延長するケースがあるという。

直接閲覧も

 スムーズな開示を目指し、市は請求が多い文書をあらかじめファイルにまとめ、すぐに公開できるようにしている。道路工事設計書の一部は市庁舎内の市民情報センターで閲覧できるようにしており、「ニーズに応じて対応したい」と今後の方針を示している。

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook