2月22日にアンネフランク関連の本のページが破られていることが分かった横浜市中央図書館では、今回の行為について「蔵書は公共の財産で知的遺産、憤りを感じる」と非難している。25日には神奈川区の図書館でも関連本の破り取りが見つかっており、現在、市内全18館で、引き上げ対策をとっている。
中央図書館で被害にあったのは、アンネに関する基本図書の一つ「アンネフランクの生涯」。家族などを写真で紹介する巻頭の6ページが切りとられていた。
同館によると、都内の公立図書館における被害報道を受け、2月21日午後に全18館に関連書籍の確認を指示したという。当日、被害報告はなかったが、翌22日、中央図書館で開館前の書架整理において今回の被害が見つかった。
対策検討の結果、25日朝には関連の本を全館で引き上げることを決定。各館で貸出カウンターや書庫などへ移すことになった。その作業中に、神奈川区の図書館で「アンネの日記完全版」の最後の1ページ(訳者のあとがき部分)が破られているのが見つかった。
関連書籍の貸出は、全館で行っている。
中央図書館では「利用者には不便をおかけし心苦しい」とし、「事件の状況を見つつ今後の対応を検討したい」と話す。現在、被害にあった本は警察に提出されている。
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