上瀬谷小学校前の交差点信号機が2月26日、歩車分離式に変わった。保護者や小学校関係者の強い想いが行政を動かし、安全なまちづくりへと前進した。運用当日には関係者らによる「渡り初め式」が行われ、今後の児童の交通安全を願った。
一般的に交差点では右折車と歩道を横断中の歩行者との事故が多いと言われている。上瀬谷小学校前の交差点は車の通行が多いのに対し歩道が狭く、兼ねてより保護者や地域住民から危険性が指摘されていた。2011年、保護者や校外委員、学援隊らの意見をまとめ、上瀬谷小学校が瀬谷警察署に「学校前の信号を歩車分離式にして欲しい」と要望書を提出。要望を受けた同署ではすぐ現地調査を開始した。児童らの安全な登下校のためには、信号機を改良すべきと判断、翌12年3月に本部の公安委員会へ上申書を提出した。昨年11月に許可がおり、2月26日、念願の歩車分離式信号機の運用開始に至った。
ボタンを押し、横断歩道が青になった際、車用の信号が全て赤になる「歩車分離式信号機」。区内では現在、瀬谷小学校前と下原公園入口の2カ所で運用されており、今回の上瀬谷小前が3カ所目。26日には瀬谷警察署、瀬谷土木事務所、学校関係者、地域住民らによる「渡り初め式」が実施された。
渡り初め前に古谷野明校長は「今までは車と一緒で危なかったけれど、これで安心して渡れるようになりました。ありがとうございます」とあいさつ。続けて児童に「みんな、しっかり安全を確認して渡りましょう」と声を掛けた。
増田勝瀬谷警察署長は「事故が起きにくい交差点になりましたが、右、左の確認をしてから手を上げて渡って下さい」と児童らに注意を呼び掛けた。校外委員らには「引き続き見守り活動をお願いします」と安全への協力を仰いだ。
児童らは押しボタンの説明を受けた後、関係者と一緒に元気に手を上げて横断歩道を渡った。その様子を見た学援隊の一人は「早く実現して良かった。これで子どもたちも安心して歩道を渡れます」と語っていた。
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