少年野球大会で連覇を達成した少年野球チーム「南瀬谷ライオンズ」の監督を務める 内藤 三喜男さん 南瀬谷在住 65歳
将来の土台作りを
○…「子どもたちには野球を好きになってもらい、楽しい思い出を作ってほしい」。横浜市内各区の代表32チームが出場した第6回全国共済旗横浜市少年野球大会で、24年前から監督を務める「南瀬谷ライオンズ」が昨年に続く優勝を果たし、連覇を達成した。豊富な練習量と20年以上変わらず貫いてきた「守り」の野球でつかんだ栄冠だった。
○…北海道出身。小学生の時から遊び感覚で野球に親しんできた。立教大学時代の長嶋茂雄氏が社会人チームとの試合で町に訪れたことがあり「1つ1つのプレーに圧倒された」と観戦を懐かしむ。就職を機に瀬谷へ移り、息子の同チームへの入団をきっかけにコーチとして関わるように。息子が副主将を務めた時はヘッドコーチを務め「家でも野球のことばかりうるさく言っていた」と苦笑い。卒団した1990年からは監督として、230人近い選手を送り出してきた。
○…「難しいことは教えない」。高度なプレーを教えようとするコーチもいる中「子どもたちには吸収しきれない」とキッパリ。「技術は中学、高校で学べばいい。小学生の間は野球が楽しいものだと思ってくれれば」と指導方針を話す。勝負にこだわるのは「例え1点差でも負けると楽しくないから」。こだわる分、公式戦に出られない選手もいるが、常に頭にあるのは「楽しい思い出を作って卒団させたい」子どもへの気持ち。練習試合で積極的に起用するなど、試合を通じて野球の楽しさを体験させる。
○…就任当初は保護者と変わらぬ歳で子どもたちを指導していたが、現在は孫のよう。部員の数もピーク時から20人近く減ったが、自身の野球熱は高まる一方。「技術が伴ってくる中学や高校と比べ、キャッチボールから始める基礎の段階。礼儀なども含め、上のステップに進む大切な土台作り」と少年野球のやりがいを話す。「勝利」と「楽しさ」の両方を追い求め、今日もグラウンドに立ち続ける。
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