瀬谷第四地区 女性ボラ立ち上げ 家事中心に高齢者を支援
二ツ橋町、東野、東野台周辺の瀬谷第四地区でこのほど、女性ボランティア団体が立ち上がり、9月からの活動に向けて準備を進めている。同地区には男性ボランティア「となり組」もあり、家事手伝いなど女性が得意とする支援を中心に行っていく予定だ。
65歳以上の住民が全体の24%を占め、一人暮らしや夫婦のみの高齢者世帯の増加が目立つ同地区。介護保険における訪問サービスを利用する人もいるが、時間帯で区切られてしまうため満足いく支援を受けられず、一部では不満の声が上がっていた。そのような声を社会福祉の相談に応じる地域の民生委員が聞き、瀬谷第四地区社会福祉協議会の松本幸一会長が発起人となり、ボランティア団体の立ち上げを決めた。
同地区には10年ほど前から男性ボランティア「となり組」がある。庭木の手入れや家具の移動などの力仕事を中心に行っており、女性ならではのサービスを提供しようと、今回の立ち上げに至った。松本会長を中心に昨年7月から方向性を話し合い、今年初めに地区内でボランティアを募集。60歳代の主婦を中心に、36人の応募があった。現在は月に1度、二ツ橋第二地域ケアプラザで研修会を行い、9月からの始動を目指して準備を進めている。
ボランティアは登録制で、二ツ橋第二地域ケアプラザを窓口に、依頼の時間に合う人を派遣する。部屋の掃除やごみ出しなど、要求の内容に応じて料金を設定していく予定だ。「困っている人がここに住んでよかったと思える、楽しくて安心できるまちになれば」と松本会長は話した。
第四地区は地域内に区役所や地域ケアプラザなどの公共施設、特別支援学校、小中学校もあり、福祉保健団体の活動に力を入れている。顔の見える関係づくりと日常の見守りを重視した「第四地区のきずな」事業も2年目を迎え、見守りサポーターによるパトロールやあいさつ運動を通じて地区全体で助け合いのできるまちづくりを進めている。
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