2014年度区政方針 新制度や魅力発信に力点 流れ継承し来年の準備を
瀬谷区(薬師寺えり子区長)はこのほど、2014年度の区政運営方針を発表した。「幸せ実感」という昨年度の流れを継承しつつ、来年度に控えた子ども・子育て支援新制度への準備や、上瀬谷通信施設の跡地利用等、魅力発信に力を入れる。
基本方針は昨年度と変わらず「幸せが実感できる瀬谷づくり」。地域からの信頼に応え、ともに歩む区役所を目指し、業務の「正確・迅速・公平・丁寧」な遂行と地域課題の解決に向けた取り組みを基本姿勢にした。地域課題については、増加する孤立死の発生や災害時の備えとして、隣近所での顔の見える関係づくりを重視。日常の見守りから災害時の助け合いまでを一体的に行うことができるよう連合町内会・自治会・町内会にはたらきかけ、「自助・共助」の取り組みを支援していく。
目標達成に向けた施策には、【1】子ども・青少年の育成【2】健康・福祉の充実【3】安全・安心のまちづくり【4】魅力の創出・区民協働の推進――を掲げる。
新制度への準備
【1】では来年度から実施される「子ども・子育て支援新制度」に向けた準備を進める。新制度は、保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本認識のもと、幼児期の教育・保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進することを目指した制度。子どもや家庭の状況に応じたさまざまな支援を市町村が中心となって行っていく。
生活基盤と健康寿命
【2】では、2008年から区民と行政が共同で策定した第2期地域福祉保健計画を継続して推進。「みんなでつくる みんなのしあわせ」を理念に、地区ごとに懇親会の開催や研修会を設け情報を共有しつつ、来年度以降の次期計画策定に向けた取り組みを始める。また、市では「健康寿命日本一」を目指しており、見守りや防災に加えて健康づくりにも力を入れていくという。
地域とともにまちづくり
【3】では、防災・減災に向けた取り組みを推進。地域と連携するとともに地域防災の担い手を育成するなどし、自助、共助の仕組みづくりを支援する。また感染症や食中毒の発生に備え、講習会や研修の実施により迅速な初動対応と啓発活動を進める。
魅力発信で地域活性化
【4】では、水や緑豊かな環境や歴史、瀬谷の逸品などの地域資源を活用した魅力発信に注力する。また▽2015年6月末までに返還されることが決定した上瀬谷通信施設の跡地利用について▽今年度の横浜市の予算に瀬谷駅南口再開発に向けた調査費が計上され、地域の新たな文化芸術活動の核となる場が検討されている点について--の2つの準備に向けた取り組み、支援を進めていく。
|
|
|
|
|
|