瀬谷区版 掲載号:2014年10月30日号 エリアトップへ

瀬谷区のマスコットキャラクター「せやまる」をデザインした 村松 誠一郎さん 南区在住 75歳

掲載号:2014年10月30日号

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デザインで伝え続ける

 ○…「一つの形や絵が語ることがある。ビジュアルは大きなメッセージ」。瀬谷区のマスコットキャラクター「せやまる」を生み出してから10年以上、気づけば世間は”ゆるキャラ戦国時代”。「子どもに愛されることが大事。キャラクターとして市民に受け入れられ、心臓が動き、時代と共に呼吸をし始める」と語り、「広報やイベントなどで活躍し、愛されていることを耳にすると嬉しく思います」と穏やかな笑顔を見せた。

 〇…南区で生まれ、現在も蒔田に住む「ハマっ子」。7人兄弟の真ん中で、医師か画家になろうかと考えていたが、親を安心させたいと大手企業に就職。石油化学が日本に入って来た頃で製品化が進む中、「商品として社会に出す技術がまだなく、自分にマネージメントの担当が回ってきた」。その後、知人に頼まれ店舗の販売促進を手伝った時は、作ったチラシの効果を電信柱の影からじっと見守ったことも。「どんな反応があるか気になって。お客さんの層に合わせることは大事だし、デザイナーがリードすることも必要」

 〇…1965年、港南区に「デザイン工房ムラマツ」を開設。当時、横浜には商業デザインを仕事にしている人はおらず、印刷物の依頼等がひっきりなしに舞い込んだ。「商業デザインの社会的価値を上げようとずっとやってきた。『東京田舎』と言って反発してきた一方には、横浜を良くしたいという気持ちがあった」と熱を込める。89年に(株)ヨコハマクリエイティブセンターに名前を変え、後進の指導にも力を入れる。「一緒に協力し、学び合ったデザイナーたちも少なくなって、一抹の寂しさも感じるね」と現状に思いを馳せた。

 〇…スタッフと共に「せやまる」第一号を手掛けた後家族が増え、現在も新たなデザインを次々作り続けながら、少年時代の夢だった画家に挑戦中。「筆を走らせている時が充実している」と、その意欲が留まることはない。

田近淳 司法書士事務所

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