先月行われたバレエ公演「シンデレラ」に出演した 住谷 茉奈実さん 緑園総合高校 1年
ライバルは自分自身
○…体が弱かった幼少時代。高校時代に経験があった母の影響もあり、小学2年生でバレエを始めた。学業と並行して練習を重ね、コンクールやオーディションに参加。海外留学を目指してきた。昨夏にカナダのバレエ学校へ初の留学。帰国後に行われたオーディションに合格し、1月18日に神奈川県民ホールで行われたシンデレラの公演で、星の精と春の精の2役に出演した。「演じる役によって踊りや表情を変えることは楽しい」。経験を振り返り、笑顔で話す。
○…身体を動かすことが好きで、ジャズダンスを習っていたこともあり、柔軟は苦でなかった。栄区のバレエスタジオに通い始めた頃は、将来を考えずに習い事としてやっていたというが、4年生で初めてコンクールに出場。オーディションで選ばれた公演を通して、徐々に気持ちが変わり始めた。今では週6日のレッスン、1日5時間踊る日もあるという。「ほかの子に勝ちたいではなく、自分のベストを尽くしたい」
○…世界を感じたいと、以前から留学の機会があるオーディションに挑戦してきた。中々チャンスに恵まれなかったが、昨春スタジオのメンバーとともに合格。親元を離れての生活に苦労したものの「技術だけでなく、精神的に強くなった」と充実した表情を見せる。留学の経験はすぐ形になり、オーディションで妖精役に合格。「新しい環境で知らない人たちと踊れたことはとても刺激になった」と目を輝かせる。
○…休日はクラシックを流し、海外バレエ団の舞台を鑑賞。バランスボールや開脚など、家でも練習は怠らない。衣装を着ると引き締まった表情を見せるが、友人と話す姿はあどけない高校生だ。「バレエの無い将来が考えられない」と言い切るほどバレエ一直線。「海外の学校で通年学び、いずれは海外のバレエ団で踊りたい」。はっきりと見据える将来に向かい、一つ一つ階段を上がっていく。
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