神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2015年4月2日 エリアトップへ

新和自治会 バス跡地に新会館建設 5月に竣工式

社会

公開:2015年4月2日

  • LINE
  • hatena
使用していた市バス(上)と完成した新和自治会館
使用していた市バス(上)と完成した新和自治会館

 阿久和南部連合の新和自治会(鈴鹿茂会長)が自治会館として使用してきた「バス」を撤去し、跡地で建設を進めていた新会館がこのほど完成。度々建設が見送られてきたが、住民らの声が集まり、形となった。5月16日(土)に竣工式を行う予定だ。

 バスの使用が始まったのは、1980年頃。新和自治会では過去にも新会館建設の計画があったが、予定地の下に水路が通っていることなどを理由に2回ほど断念。その後、当時の自治会メンバーが廃棄前の市バスを譲り受け、エンジンを取り外して使用を開始したという。

 車体は地域住民らがペンキで塗装し、電気や水道を引いた。車内は15〜20人が入れる広さで、話し合いの場として30年以上活用されてきた。

 しかし、ドアや窓の開け閉めがしづらくなってきたことや、室温調節の不便さなどが重なり、使用頻度が低下。新たな自治会館建設の声が活発化していた。そして3年前、40〜50代を中心に8人のメンバーで建設検討委員会が発足。実現に向けて動き出した。

水路工事や資金調達の壁

 同会はまず、建物が建てられる場所かどうか、そして資金面の確認を行った。

 市や土木事務所の調査によって、地下に通っている水路を移動させなければ建設不可能だと判明。事前に工事が必要となった。

 資金面では市の補助が出ることが分かったが、バスの撤去費用など同会が自費で負担する部分も多かった。そのため、自治会館建設用に長年積み立てていた資金を活用。さらに、毎年恒例のイベントを中止にするなど、自治会を挙げて資金を捻出した。

 13年6月、同会の臨時総会で地域住民らの賛成多数で建設が決定。その後、補助申請の許可が正式に下り、バス撤去や水路の工事、測量などを経て今年1月から基礎工事が開始。3月16日にほぼ全ての作業が終了し、最終的な確認作業を行った上で5月16日、竣工式を行う予定だ。

「小さな自治会でも出来る」

 完成した自治会館は広さ25平米。流し台やトイレも設置した。イスや冷蔵庫等、必要な物は安価で手に入れ、できるだけ経費を削減する工夫をしたという。

 新和自治会は世帯数62(企業等含む)。南部連合の中でも小規模だが、「小さい自治会でも会館を建てられるという証明になった。誇らしいこと」と鈴鹿会長。さらに、「手続き等は大変だったが、自治会内の土木建築関係に詳しい人や、区や土木担当者の方の支えも大きかった。作ることが目的ではなく、今後さまざまな場面で使っていきたい」と意気込んだ。

 近年若い世代の移住によって子どもが増えてきたという同自治会。新たな拠点を得たことで、地域間のさらなる交流が期待される。

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook