南瀬谷自治連合会長として「みなみせやサポーターズ」に携わる 澁谷 悦旦さん 南瀬谷在住 75歳
「共働と協調」を大事に
○…18自治会からなる南瀬谷自治連合会の会長を務め、この春5年目に突入。当初は遠慮していたというが、「最終的に誰かが担わなければ」と引き受けた。会長の任期を最高6年とする規約に変えたのは、地域には多様な人材が回った方が良いという考えから。発足間近の「みなみせやサポーターズ」は「任期中に線路を引き、次の人にバトンがうまく渡るようにしたい」。地域の活性化に向け、真摯な姿勢で取り組む。
〇…生まれは東京都新宿区。5歳の頃に終戦を迎えた。「悪ガキだったね。よく母親に怒られたよ」。布を丸めてボールにするなど、遊ぶものは手作り。友人たちとよく遊び回った。畳職人の父親の姿を見ていたが、「継げとは言われなかった。自由にさせてくれた」。父親も好きな格闘技に夢中になった中学生時代。高校や大学でも続け、「今でも体を動かすのは大好き。スポーツは何でも」と生き生きとした表情をみせる。
〇…航空会社に就職し、技術部門の管理などを担当。仕事で大事にしたのは「できるだけ広い視野を持つこと。絶対は難しい。選択肢を持っていないと」。部下にも伝えてきた信条だ。学生時代の友人を大事にすることも視野を広げる方法の一つで、「今でも会う仲。いろんな話ができて面白いよ」。企業から離れた今実感するのは「共働と協調」だと言い、「地域においては皆同じ。意見を自由に言える環境にしたい」
〇…多忙な日々だが、「趣味が本当に多くてね。でもそれは幸せだと思う」。読書や絵画など興味は幅広い。惹かれる理由は「才能を感じられるから。自分にはないから憧れるのかな」と冗談まじりの笑顔。好きなクラシック音楽は「本場で聴きたい。音楽の旅をしたい」と密かな夢を語る。趣味や仕事、地域活動も「すべて繋がっていて、どれも人生に必要。そう思うと楽しい」。家族や周囲の支えに感謝を滲ませながら、目の前の活動に邁進する。
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