生まれた翌朝の様子＝同園提供
金沢動物園で５月９日、オオツノヒツジの赤ちゃん（雄）が誕生した。６月中旬以降に一般公開予定。群れとの顔合わせを済ませた赤ちゃんは現在、展示場に出る練習に励んでいる。
母親・ザビコにとって３度目の出産。平均を約１kg上回る５・２kgと大きく生まれた赤ちゃんは、飼育員の手で引っ張り出されると30分ほどで立つように。「普通は１００ｇ単位で体重が増えていくが、今は３００ｇずつ増えている。健康優良児」と飼育担当の半澤紗由里さんは微笑む。すくすくと成長し、１カ月経たないうちにザビコの餌をつまみ食いするほどだという。「物おじせず活発な性格で、展示場に出しても群れの中を走り回っている。周りも寛容で激突されても怒りません」
国内では同園と盛岡市動物公園（岩手県）でのみ飼育されているオオツノヒツジ。「雄なので成長すれば立派な角が見られるようになる。群れのリーダーに有望な素質があるのでは」と半澤さんは期待を寄せた。
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