瀬谷区女性地域安全委員会(石井美華会長)が10月5日、地域社会における防犯活動の推進において特に顕著な功績・功労があったとして内閣総理大臣から表彰を受けた。防犯に関する女性ならではの視点・特色を生かしたきめ細やかな活動が評価されての受賞だ。
同会は1982年、町内会などから選出された女性で発足。登下校時の見守りや夕刻時に公園周辺をパトロールするなど、児童の安全対策に取り組んできた。
発足6年目から20年以上、会長を務めた清水靖枝さんは、地域の防犯意識を高めようとさまざまなイベントを企画。防犯クイズを取り入れたウォークラリーやミニコンサート、寸劇などを区内各所で実施、啓蒙活動に尽力した。また、警察から配信される情報をもとに「防犯だより」を年に2、3回発行。住民への情報提供も図っている。
04年には県レベルで女性防犯団体の連携を図ろうと呼び掛け、「神奈川県女性防犯連絡協議会」の発足に携わった。11年に振り込め詐欺被害防止活動の象徴として発案した「グリーンリボン」は現在、犯罪被害防止活動の象徴として広く県内に普及している。同会の33年間の防犯活動が、安全・安心なまちづくりに大きく貢献したと認められ、今回の表彰となった。
受賞に際し石井会長は「前会長の清水さんのお力と、今まで委員を務めてきた先輩方のお陰です」と感謝の言葉を述べた。前会長の清水さんは「大勢の人の思いや力がようやく認められた。今後も犯罪を未然に防げるよう、地域の人たちと一緒に活動を続けていきたい」と話した。
前会長清水さんに防犯栄誉金章
清水さんは9月24日、長くにわたり地域の安全活動に尽力した人に贈られる「防犯栄誉金章」も受賞している(主催/警察庁ほか)。清水さんは「たまたま私の名前で賞状をもらっただけ。一緒に活動してくれた周りの人たちの力。これからも人とのつながりを大事にしていきたい」と語った。区内からほかに、瀬谷区防犯指導員連絡協議会副会長の森下道彦さんが銅章に選ばれている。
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