瀬谷警察署(飯島政則署長)は11月11日、管内の2015年の振り込め詐欺被害状況を発表した。10月末現在の被害件数は15件、被害額は約3700万円。昨年と比べ被害件数、被害額ともに下降傾向だが、10月以降、前兆電話が増えていることがわかった。
神奈川県内の振り込め詐欺発生件数は684件、被害額は20億6000万円(9月末現在)。瀬谷署管内ではオレオレ詐欺が13件で3100万円、架空請求詐欺が1件で300万円、融資保証詐欺が1件で301万1429円発生している(10月末現在)。昨年と比べ下降傾向だが、10月に入って『前兆電話』が増えていることから、同署では注意を呼び掛けている。
同署生活安全課によると手口の大半は息子や孫をかたる内容の典型的なオレオレ詐欺。最近は直接手渡す方法が多いという。中には「喪服を着て身内に不幸があったと窓口で言えば高額でもおろせると、指示を出す犯人もいる」と担当署員は話す。前兆電話が確認されると、電話があった町内全域に向けてマイク放送を行い注意喚起。金融機関とも連絡をとり、署員が管内パトロールするなど詐欺発生防止に努めている。
5人に感謝状
同署では11月11日、10月に入り、振り込め詐欺を未然に防いだ2行・1社3人に対し、感謝状を送った。
▽三ツ境交通(有)運転手・能城勝さん(10月14日に銀行で現金を下ろすという90歳女性をタクシーに乗車、声掛けや確認を行った結果、詐欺と判明)。▽横浜銀行三ツ境支店窓口担当・馬郡愛子さん(10月15日、法事代と墓代で1000万円引き出そうとした80代女性に対して不自然さを感じ熱心に声掛けを行った結果、詐欺と判明)。▽八千代銀行瀬谷支店窓口担当・鋤柄美紗樹さん(10月19日、80代男性が孫が困っているから急いで300万円下ろしたいと窓口を訪れ、典型的な手口から詐欺と確信、警察へ通報したもの)。
そのほか、10月19日に詐欺を抑止した横浜銀行瀬谷支店窓口担当者と、区内の高齢者宅で勤務中に犯人を撃退したヘルパーにも感謝状が贈られる予定。飯島署長は「最終的には金融機関の窓口担当者の声掛けが大事。今後もどうぞ宜しくお願いいたします」とさらなる協力を仰いだ。
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