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瀬谷区版 公開:2016年1月1日 エリアトップへ

「未来へのカギ握る年」 林市長が新年の抱負

政治

公開:2016年1月1日

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インタビューに答える林市長
インタビューに答える林市長

 2016年の幕開けにあたり、本紙では林文子市長に恒例の新春インタビューを行った。林市長は16年を「未来へのカギを握る年」と位置づけ、横浜の魅力を国内外に発信していく決意を示した。(聞き手/本紙横浜中央支社支社長・北原健祐)

チャンス拡大の昨年

 ――まず、2015年を振り返っての感想をお聞かせください。

 「市民や企業の皆様とご一緒に一つひとつ実行してきた施策が、着実に成果に結びついた年でした。保育所待機児童対策から、女性の活躍支援、文化芸術創造都市施策、地球温暖化対策に至るまで、現場発の実効性ある取組みが、同じ課題を抱える海外の他都市からも注目されました。

 企業誘致の取組みでは、アップル社の進出が決まり、来年の全国都市緑化よこはまフェアや第50回アジア開発銀行年次総会、19年ラグビーワールドカップの決勝戦も横浜での開催が決まるなど、20年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、大きなチャンスが広がった一年でした。

 また、観光MICEでは来街者が過去最高を記録し、ホテルの稼働率も90%近くを維持するなど、横浜の街が大いに賑わいました。たいへんな成果が出た年だと考えています」

女性の活躍支援

 ――16年度の重点施策について、お聞かせください。

 「16年度は横浜の未来のカギを握る年と位置付けています。横浜の目指すべき姿を掲げた『中期4か年計画』は折り返しを迎えます。計画のゴールと、さらにその先を見据えて、あらゆる市民・企業の皆様の力を発揮できる社会の実現に向けて全力で取り組んでいきます。

 横浜が先駆的に取り組んできた女性の活躍支援は、今や国をあげた動きが本格化しています。横浜市としても、『日本一女性が働きやすい、働きがいのある都市』の実現に向けて、取組みを加速していきます。

 待機児童対策では、引き続きゼロへのチャレンジを続け、小1の壁を打破するための放課後児童対策など、切れ目のない子育て支援、教育環境の充実を引き続き進めていきます。

 横浜駅周辺の開発については、昨年9月に、『(仮称)横浜駅西口開発ビル計画』が国交省から民間都市再生事業計画の認定を受けました。特区を活用して、国際ビジネス拠点の形成を本格的に始めます。また、上瀬谷通信施設跡地の計画づくりや、来年度中に完成予定の横浜環状北線の整備など、都市基盤強化も着実に進めてまいります。

 超高齢社会に対応するため、住み慣れた地域で医療や介護、生活支援などのサービスが一体的に提供される『地域包括ケアシステム』の構築にもしっかり取り組みます。

 また、ウォーキングを通した健康づくりを目指す『よこはまウォーキングポイント事業』は、歩いた分だけポイントが貯まり、抽選で商品が当たるユニークな事業として注目されており、登録者はすでに、当初の計画を上回る15万人を超えました。引き続き、健康寿命日本一を目指していきます」

ナンバー制、万全尽くす

 ――マイナンバー制度がいよいよ本格的にスタートします。

 「マイナンバー制度については、市民の皆様の不安や疑問に丁寧にお答えできるよう、昨年の12月7日からフリーダイヤルの専用コールセンターの運用が始まりました。また、市民の皆様にマイナンバーの利活用やその注意点などについてお知らせしていく広報活動も引き続き進めていきます。セキュリティ対策についても、安全・安心な制度運用に取り組んでいきます。

 市民の皆様の利便性の向上に向け、現在、個人番号カードを利用して住民票等をコンビニエンスストアで取得できるよう検討も進めています。

 また、個人番号カードの発行については、今月から各区役所に臨時交付窓口を設置します。スムーズにお渡しできるよう、電話やインターネットでの事前予約制にします」

魅力発信の契機に

 ――20年の東京オリンピック・パラリンピックをどのような契機としてとらえ、どのような街にしていくのか、具体的にお聞かせください。

 「東京オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典というだけではなく、文化・芸術の祭典でもあります。海外の方が多く訪れ、横浜の魅力を発信していくチャンスです。

 横浜の魅力を一層高め、世界から選ばれる都市をめざして、戦略的にまちづくりを進めていきます。山下ふ頭の再開発や都心臨海部の活性化、観光MICEの推進に取り組み、横浜に行けば何かワクワクするものがあると期待していただける仕掛けづくりにより、世界からの集客につなげていきたいと考えています。

 そして、何といっても横浜が得意とする、街をあげての”おもてなし”と、魅力的な文化・芸術イベントといった、ソフトの部分でも、横浜の魅力を磨きあげていきたいですね。

 そうした観点から、横浜ならではの文化プログラムである『横浜トリエンナーレ』、『Dance Dance Dance@YOKOHAMA』、『横浜音祭り』を3年に一度ずつ順番に開催していきたいと思います。これをさらに充実させ、横浜へのリピーターを増やしていきたいと思います」

活力あふれる横浜へ

 ――新春にあたり、市民へのメッセージをお願いします。

 「新たな年を迎え、市民の皆様に夢と希望、安心を感じ取っていただく年にしたいと決意しています。

 3月には2回目となる横浜マラソンが開催され、市内外の選手2万5000人が横浜の街をかけ抜けます。

 そして、今年は3年に一度の音楽の祭典の年でもあります。来年の全国都市緑化よこはまフェア、19年のラグビーワールドカップなど、横浜の魅力を世界に発信する絶好の機会です。ビジネスはもちろん、さまざまな分野でチャレンジする人が集う、活力あふれる横浜の土台づくりに力を尽くしてまいります。

 そして何より、福祉保健・防災対策など、市民の皆様に安全・安心を感じていただけるよう、市役所一丸となって取り組んでいきますので、今年もどうぞよろしくお願いします」
 

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