神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2016年1月7日 エリアトップへ

新春インタビュー 追い風受け躍動の年に 黒岩知事、抱負語る

政治

公開:2016年1月7日

  • LINE
  • hatena
インタビューに答える黒岩知事
インタビューに答える黒岩知事

 新年の幕開けにあたり、本紙では黒岩祐治知事に単独インタビューを行った。黒岩知事は、ラグビーワールドカップ決勝戦の県内開催決定などの好材料を受け、各種施策を加速させたいとの強い意欲をみせた。 (聞き手/熊坂淳・露木敏博)

 ――まずは2015年の振り返りをお願いします。

 「昨年は大きなことがどんどん決まった年だと思います。ひとつは2020年のオリンピックのセーリング競技が江の島に決まったということ。それとともに19年のラグビーワールドカップの決勝戦が横浜国際総合競技場で行われることが決まりました。目前に目標ができたことは非常に大きいですね。

 それと、困ったこと、苦しかったこととして箱根山の噴火がありました。人的被害ゼロ、風評被害ゼロを掲げ取り組みを行ってきましたが、昨年11月に噴火警戒レベルが1に戻り、ほっとしています。

 もう一つは超高齢社会を乗り越えるための”未病コンセプト”が昨年1年、かなり前進したということ。10月には『未病サミット』を開催し、大成功を収めました」

 ――2016年の重点施策をお聞かせください。

 「19年、20年という大きな目標ができましたので、そこに合わせ各種施策を進めます。特に19年のラグビーワールドカップに向け、横浜に来られる外国人の方々をどうお迎えするのか。早急に準備しなくてはいけません。宿泊施設をどうするかといったことに加え、観光戦略が重要です。この間、横浜、箱根、鎌倉に次ぐ第4の観光の核を作ろうと言ってきましたが、19年には実際にそこに来ていただける流れを作っていかなければと思っています」

 ――今年から選挙権年齢が18歳に引き下げられます。

 「神奈川県では教育の現場の中でシチズンシップ教育・政治参加教育の一つとして10年度、13年度の2回、全国で唯一、参議院選挙を活用した県立高校全校における模擬投票を実施しています。今年の参議院選挙から18歳の高校生は実際の選挙に参加できますが、彼らを含めた3回目の全校模擬投票を実施します」

 ――県立がんセンターに重粒子線治療の施設ができましたが、費用が非常に高い現状があります。

 「重粒子線治療を受けるには現在、350万円くらいかかります。国に対しては、この治療が”先進治療”であるという枠組みを継続するよう働きかけています。枠組みが外れるといっそうの費用負担が生じてしまうからです。それとともに、この治療を保険診療にしてほしいという要望を行っています。また、それが実現するまでのつなぎとして県が補助金を出すこととしました」

 ――最後に県民への新春メッセージをお願いします。

 「神奈川県は今、追い風が吹いていると思います。19年のラグビーワールドカップ日本開催を勝ち取り、決勝戦が県内で行われるということは、ものすごく大きなことです。県としては、ここに向けていろいろなことを加速させていきます。県民の皆さんにも、明るい気持ちで、いろいろなことをアグレッシブに取り組んでいただきたいなと思います。明るく躍動感ある年にしたいですね」

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook