岩手県大槌町や釜石市など、三陸から写真と文章が届く「大槌からのフォトレター」というスマホアプリがある。制作者は泉区在住の堀尾保さん。無料のAndroidアプリとwebサイトで、2015年6月から現地のライターの協力を得て配信を行っている。
届く頻度は10日に1回ほど。写真にはツイッターと同じ140字以下の短い文章が添えられている。内容は郷土料理や行事など、現地の日常生活が大半。毎日でもない、長々と復興について語るわけでもない、この形を選択したのは、配信者にとっても受信者にとっても細く長く続けられるようにという思いからだ。
堀尾さんは、震災直後に現地でボランティア活動に参加。だが仕事が多忙だったため何度も通うことができず、継続の難しさを感じたという。「足を運ぶことができなくても、気にかける機会が増えることでそこから何かにつながるはず」。直接的ではないが、自分にできる支援の方法がこのアプリを制作することだった。
配信は今年6月までで一旦終了。その後は配信内容を基に地図や追加情報などをまとめ、新たなアプリの配信や写真展開催なども検討している。「現地に知り合いがいなくても、このフォトレターを通してつながりを感じてもらいたい」
過去の配信内容はwebサイトのみ閲覧可能。
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