神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2016年3月10日 エリアトップへ

市外部監査 コミハ有料化求める 「不公平感の是正」指摘

社会

公開:2016年3月10日

  • LINE
  • hatena

 横浜市の包括外部監査人による2015年度の監査結果が2月23日に公表され、この中で現在は無料で使用できるコミュニティハウス(コミハ)に関し「有料化を図ることが必要」との意見が出た。有料の地区センターとの機能差が少なく、不公平感があることなどが理由で、市は有料化を「精査したい」とする。

 包括外部監査は、民間の専門家が市の財務事務などについて監査を行うもの。監査結果には、監査人から市による措置が必要な「指摘」や改善を求める「意見」が付けられる。

 毎年、監査人がテーマを決めており、15年度は公有財産の管理、運営について監査され、公共施設の中からコミハや地区センターなどを取り上げた。

 コミハは地域住民がレクリエーション活動などを通して交流を図る拠点。会議室や学習室、調理コーナーなどからなり、無料で使用できる。中学校区程度に1カ所設置する基準で、コミハ単独の施設と小中学校内に設けられたものを合わせ、市内に116カ所ある。

 市は、小中学校を市民の活動の場とする「コミュニティスクール」がコミハの発端で、地域活動や課題解決のための拠点として重要性が高いとの考えから無料にしている。一方、コミハと似た機能を持つ地区センターは、類似の民間施設の使用料とのバランスを考慮し、原則団体利用の場合は有料(個人は無料)だ。例えば、面積50平方メートル以下の会議室は1時間230円が料金上限額と定められている。

整理統合の意見も

 監査報告書では「利用者も両者を意識的に区別して利用しているとは思われない」とした上で、不公平感是正のためにも「(コミハは)早期有料化が必要」との意見を付けた。さらに、市計画から大幅に遅延するコミハ整備を受け、財政状況も考慮し、機能的に類似性の高い地区センターとの統合や一体的な運用を前提とした整備計画作成を求める意見も出た。

 市内地区センターを利用する市民団体は「近くにコミハがなく不公平感はある。借りるのに利用者が負担するのは自然なことだと思う」との見方を示した。地区センターなどを管轄する市民局地域施設課の担当者は「地区センターとコミハは、設置目的が違うが、精査していく」と話している。

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook