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瀬谷区版 公開:2016年4月21日 エリアトップへ

20回目の発表会を行う「西宝会」代表の 佐竹 波奈世(はなよ)さん 阿久和東在住 93歳

公開:2016年4月21日

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自分流に日々を楽しむ

 ○…民謡や踊り、詩吟にヨガ。地域で指導して40年以上、今も週に4つの教室を掛け持ちする多忙さだ。代表を務める「西宝会」恒例の発表会は今年で20回目。4月29日に本番を控える。曲決めや振り付け、プログラム作りや当日の昼食手配もほぼ一人でこなす。事前準備が終わった今、「やっと一息つけた」と笑顔を覗かせながら、「出来る限り、続けたい」と力強い一言が飛び出した。

 〇…生まれは千葉県館山市。「持っていて荷物にならない」との親の助言で、10代で調理師免許を取得。女子も働き手として駆り出された時代だったが、実家の仕出し店の手伝いが忙しく、軍需工場で働くことは免れた。当時思い描いていた夢はデザイナー。しかし末っ子で一人娘のため、心配した親から上京の許可は下りなかった。「残念だったけれど、それなら自分で勉強すれば良いと思った」。街行く人の服装を見て、良いと思えば真似して作る。それを繰り返し、独自のこだわりを見つけていった。

 〇…瀬谷に越してきたのは1950年頃。夫の仕事が決まり、千葉から船で海を渡った。「横浜はどんなに都会かと思ったら山ばかり。夜は真っ暗で外に出なかった」と振り返る。近所で料理を教えるうち、結婚式や葬式の手伝いが増え、地域のつながりが広がった。歌や踊りを教え始めたきっかけは自治会からの依頼。現在会員は20人ほどで、老人ホームへの慰問なども。「よくしてくれる会員の皆さんには感謝」。集まってする世間話も活力の一つだ。

 〇…「健康のため、特に気をつけてきたことはない」とさらり。強いて挙げるなら、と語った長生きの秘訣は「自分なりのおしゃれ」。幼い頃母親から言われ続けた「いつでも奇麗にしてなさい」という一言が今も心にある。市販の服のアレンジや爪先のネイルを楽しみ、銀座や浅草に一人でふらりと買い物へ。年齢を感じさせないパワフルさで、忙しい毎日を楽しんでいる。

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